先週は、ワールドカップの話題で盛り上がっていましたが、日本が決勝トーナメント進出となった翌日は株価が上昇するというアノマリーは打ち消され、ご祝儀相場とはならずに週末を迎え、何とも後味の悪い1週間となりました。

今週こそは、サッカー日本代表の勝利とともに、株価も上昇といってほしいですが、

  • 13日には米消費者物価指数
  • 13日~14日ではFOMC

と、イベント続きで、手放しでは喜べない様子見ムードが漂いそうです。

【今週の日経平均を考える】12月相場はこのまま上昇トレンド継続となるか

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

日足の移動平均線

5日線は、上向きで推移していましたが火曜日から下向きに変化し、株価も5日線の下で週末を迎えています。

25日線は、上向きに推移し、株価は金曜日に25日線に触れています。

75日線は、若干下向きへと変化しました。金曜日には75日線を下支えに株価は推移しました。

並び順は、5日25日75日の並び順となり、安定上昇の並び順となりましたが、5日線が下向きで25日線に接近しているため、並び順の変化に注意していきましょう。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで2万7207円処を推移しています。

トレンドライン

10月3日、13日、11月4日、10日、18日と、ローソク足の実体安値を結んだラインが意識されていましたが、火曜日に割ってからは、10月3日からの流れから転換となり、12月1日の上昇時には上値抵抗ラインとして機能しました。

直近では1日2日に空けた窓が埋められるかが上への意識として考えられます。

下に関しては、

  • 11月11日12日に空けた窓の下限2万7485円まで到達して窓埋めとなるのか
  • 上下どちらにも大きな窓がある為、2万8400円処のBOX上限とBOX中間の2万7000円処のあいだでもみ合う展開となるのか

見ていきましょう。

一目均衡表

三役好転下で強気のシグナルを発していた一目均衡表ですが、転換線が下向きに変化し、日々線に接近

遅行線も下向きとなり、今までの強気からがらりと雰囲気が変わってきました。

12月15日の雲のねじれが意識されるところです。

ボリンジャーバンド

24日に+2σに到達後11月30日にはTPラインまでさがってきました。

木曜日には一旦+1σまで回復しましたが、金曜日にはTPラインを割って終えています。

バンドは波を打ち、BOXを示唆しています。

スローストキャスト

10月からの長い間ずっと買われすぎゾーンのぎりぎりラインを横ばいで進んでいましたが、ようやく火曜日に買われすぎゾーンを脱し、下へと向かっています。

現在は中間地点まで下げてきているので、このまま売られすぎゾーンまで到達していけるのか確認していきましょう。

MACD

0ラインの上に位置していますが、火曜日にヒスとフラムが陰転してから弱さが見えています。

11月中は緩やかだったMACDの上昇がここへきて下向きに変化して、また緩やかに下へとむかっている状況です。

次回の満月は12月8日(コールドムーン)です。

次回の水星逆行期間は、12月29日から1月18日です。

総合判断

先週月曜日から、パラボリックは陰転し、乖離を広げています。

株価は下げたかと思えば陽線になり、上げたかと思えば陰線になり、寄付と引けの景色が全く違う日々が続いた1週間でした。

配当が12月1日や2日に入金されている投資家も多く、今週はその配当金の再投資で資金が入ってくることや、冬のボーナスを投資にまわすなど、買いも多く入りそうですが、10月3日からの上昇に関しては、崩れてしまったので、もみ合いや下への意識も必要です。

あと4週で今年の相場も終わります。

干支の格言では、寅千里を走ると言われています。

良い印象の格言ですが、成績では1勝5敗。

解釈も違っていて、この寅千里を走るというのは、寅が千里を走り抜けていく様子をイメージするのではなく、寅千里往って千里還るということ。

寅は一日に千里遠くに行ってまた戻ってくるという意味だそうで、これを相場に当てはめると、行ってこいの相場ということになります。

今年はどうだったのでしょうか。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【今週の日経平均を考える】サッカーW杯決勝進出もご祝儀相場とはならず イベント続きの1週間に「様子見ムード」