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「うちは電気やガスを使いすぎ?」と心配している人は、1か月あたりの平均電気使用量をチェックしてみましょう。
電気・ガスの世帯別1か月の平均使用量は、下記の通りです。
・ 1人暮らし → 186~219 kWh
・ 2人暮らし → 272~331 kWh
・ 3人暮らし → 313~386 kWh
・ 4人暮らし → 316~436 kWh
参照:東京都環境局(pdf)
・1~2人暮らし → 6.5㎥
・3人暮らし → 8.9㎥
・4人暮らし → 11.3㎥
参照:石油情報センター(pdf)
電気・ガス共に、夏に比べて平均使用量は高くなる傾向にあります。
冬の電気代節約は、以下の項目を意識することがポイントです。
暖かい空気は上に向かって流れるため、ルーバーは下向きに設定しましょう。
空気を循環させるために、サーキュレーターなどを使うのも効果的です。
また、設定温度は2度下げるだけで約10%の節電効果が期待できます。
室温を保つには、冷気が入りやすく暖気を逃がしやすい「窓」と足元の冷えを感じやすい「床」への対策が重要です。
断熱シートを窓に貼ったり床に敷いたりするだけで、温かさを保ちやすくなります。
ホットカーペットの下に敷くことで、床からの冷えを防いで効率良く温めることができます。
部屋の湿度が下がると、暖房をつけていても肌寒く感じることがあります。
体感温度を上げるために、湿度50%を意識しましょう。
同じ室温でも、湿度が十分あれば暖かく感じやすくなります。
体を温めるには、手首・足首・首回りを温めたり着る毛布を使ったり、外側から温めることが大切です。
また、温かい飲み物を飲んだりショウガや唐辛子を料理に入れたり、内側から体を温めましょう。
製品にもよりますが、炊飯器や電気ポットの保温には1時間あたり約0.5円の電気代がかかります。
頻繁に使わないのであれば、ご飯を保存容器やラップで保存して温め直したり、必要な分だけ都度お湯を沸かしたりする方が節約になります。
一般家庭の待機電力は、約7%と言われています。
1か月の電気代が1万2,000円とすると、約840円が待機電力になる計算です。
100均には節電スイッチ付きの3個口タップが330円で販売されています。
ドライヤーにかかる電気代は、年間約2,000円です。
できるだけ早く髪を乾かして節約したい人は、100均のヘアドライ手袋を使うのがおすすめです。
また、「水分をしっかり拭き取る」「乾いてきたら冷風モードを使う」「湿度が低い部屋でドライヤーを使う」ことでさらに節約効果がアップします。
冬のガス代節約は、以下の項目を意識しましょう。
お風呂の追い焚きには、1回あたり100円ほどのガス代がかかります。
節約には追い焚きをせずにまとまってお風呂に入ることが理想ですが、難しい場合は保温シートを活用してお湯の温度をできるだけ保ちましょう。
お湯の設定温度によってカス代に差が生じます。
必要以上の温度にするとカス代が高くなるため、適温でお湯を張ったり食器洗いの温度を下げたり設定温度を見直しましょう。
食洗機を使わずに食器を洗う場合は、お湯を使う人も多いのではないでしょうか。
油汚れはお湯で洗った方が効率的ですが、軽い汚れであればゴム手袋を使うことで水の冷たさが気にならなくなります。
野菜の下茹でなど短時間の調理の場合は、ガスより電子レンジを使う方が光熱費は安く済みます。
電気料金プランに合わせて、料金が安くなる時間帯に下ごしらえを済ませておくのも1つの方法です。
茹で卵や野菜の過熱などは、鍋で料理したり炊飯器でご飯を炊いたりするときに同時に調理すれば時短と節約ができて一石二鳥です。
鍋や電子レンジでの同時調理には、アイラップがおすすめです。
ただし、炊飯器には使用できないため注意しましょう。
電気ケトルはやかんや電気ポットに比べて1リットルのお湯を沸かす光熱費が安いことが特徴です。
こまめなお手入れと必要な量を沸かすことを意識すると、電気ケトルの電気代節約につながります。
余熱調理は、身近なアイテムを使って手軽にできる節約方法です。
煮込みが必要な料理は、鍋を毛布やバスタオルで包んで発泡スチロール箱などに入れておきます。
ただし、鶏肉など食中毒リスクがある食材を使う場合は、中心まで火が通っていることを必ず確認しましょう。
冬の電気代やガス代の節約は、やりすぎると健康を害することもあります。
寒さを我慢しすぎたり部屋と廊下の温度差が大きくなりすぎたりすると、身体への負担が大きくなることもあるため注意しましょう。
とくに、冬場の入浴やトイレはヒートショックのリスクが高くなるため、寒暖差が大きい場所には対策が必要です。
他にも、ストイックすぎる節約は冷え性の悪化や低体温症の原因になる場合があります。
電気代やガス代は、普段の生活を見直すことでさらに節約できる場合があります。
しかし、寒さを我慢したり必要以上に節約しすぎたりすると、健康に悪影響となることもあるため注意が必要です。
節電要請が出た場合は、無理のない範囲で対応しましょう。(執筆者: 成田 ミキ)
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