相次ぐ値上げで家計の大幅な見直しが急務となっています。

その中には子どもの塾代も含まれますが、そこは極力削りたくないのが親心でしょう。

しかし、そのために家計が破綻すれば元も子もないので、可能な範囲で塾代を見直すことは必要です。

そこでこの記事では、母親歴30年の元教育ママが自らの子育て経験をもとに、「塾代を削減する5つの対策」をお伝えします。

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1. わが家の塾代を平均的な塾代と比較してみる

まずは、平均的な塾代とわが家の現在の塾代と比較してみましょう。

比較対象はママ友情報などでもOKですが、ここでは客観的な資料として公的機関のデータを比較対象とします。

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」によれば、日本における塾代(平成30年時点の学習塾費)の平均金額(年額)は以下の通りです。

公立私立
小学生5万3,313円25万2,790円
中学生20万2,965円15万3,365円
高校生10万6,884円12万9,313円

※文部科学省「平成30年度子供の学習費調査(調査結果の概要)」をもとに表を作成

わが家の塾代が、平均より大きく上回って家計を圧迫している場合は、塾代の見直しが必須です。

2. 高校卒業までに払う塾代総額の上限を決める

塾代の見直しを行う際は、高校卒業までの塾代の総額を予測することが重要です。

多くの家庭では、1度塾に入れば最低でも高校卒業まで塾代を払い続けることになり、その総額は高額になります。

たとえば、上の表の金額をもとに9年間(小学1年~高校3年)の塾代総額を計算すると、約124万円~約236万円です。

<計算式>

公立:5万3,313円×小学校6年間+20万2,965円×中学校3年間+10万6,884円×高校3年間=124万9,425円

私立:25万2,790円×小学校6年間+15万3,365円×中学校3年間+12万9,313円×高校3年間=236万4,774円

塾代が平均より高い家庭では、塾代の総額がさらに高額になります。

それを想定した上で、おおまかでよいので「高校卒業まで継続して払い続けられる塾代総額の上限額」を予想し、

  • 上限額以下で通えそうな塾を選ぶ
  • 受講講座数を最小限に絞る
  • 塾の兄弟割引を利用する

などの対策を講じましょう。それによってある程度塾代を削減できます。

3. 塾通いに伴う諸費用の対策を行う

塾通いに伴う諸費用の対策も重要です。

主な諸費用

  • 電車・バス代
  • ガソリン代(親が送迎する場合)
  • 塾で食べる夕食の費用

これらの費用も高校卒業までの総額は高額になります。

対策

そこを削る方法としては、

  • 家から徒歩や自転車で通える塾を選ぶ
  • 塾のオンライン授業を利用する

などの対策が有効です。

4.「塾代が高額になるケース」に該当する場合の対策

塾代が高額になるケース」に該当する場合は、その対策も必要です。

塾代が高額になりやすいのは以下のケースです。

(1) 大手予備校の高校講座・大学受験講座を多数受講する

大手予備校の高校講座や大学受験講座の授業料(年額)は、1講座10万円を超えます

受講数によっては、諸経費込みで塾代が100万円を超える場合もあります。

(2) 中学受験塾に通う

中学受験塾の費用は高額になりがちです。

たとえば、私の地元で中学受験を経験したママ友が

「年間約100万円の塾代がかる」

となげいていましたが、地域によってはそれ以上かかるケースもあるようです。

(3) 塾や家庭教師の掛け持ち

塾や家庭教師の掛け持ちも費用が高額になります。

特に「中学受験塾+家庭教師」は、月の費用が10万円以上になることも珍しくありません。

以上の費用のために家計が苦しい場合は、

  • 中学受験をあきらめる
  • 塾代が安い塾に移る
  • 掛け持ちをやめる

などの方法で塾代を削減しましょう。

5. 塾をやめて別の教育ツールを利用する

以上の対策を行っても塾代の負担が重い場合は、塾を辞めて「それに代わる教育ツール」を利用する方法も視野に入ります。

塾の代わりとなる教育ツールには以下のものがあります。

  • 通信教育
  • NHKラジオ講座(NHK)
  • 有料オンライン講座
  • YouTube教育系チャンネル
  • 教育系スマホアプリ

以上のうち、最近人気の無料教育ツールが「YouTube教育系チャンネル」です。

私は複数のランキングサイトで上位のYouTube教育系チャンネルを視聴。

その中から自分の子どもや孫にすすめたいと思ったチャンネルをご紹介します。

小島よしおのおっぱっぴー小学校

≪画像元:YouTube

小学生向け教育チャンネルで、主に算数をわかりやすく解説しています。

とある男が授業をしてみた

≪画像元:YouTube

主なターゲットは中学生ですが、高校生以上の学習にも役立ちます。

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」

≪画像元:YouTube

中学から大学までの数学、物理をわかりやすく解説しています。

「ただよび」ベーシック文系

≪画像元:YouTube

複数の講師が文系科目についてわかりやすく解説しています。

以上のチャンネルは、学校の授業の補足や大学受験勉強に役立ちます。

塾代の捻出が困難な家庭はもちろん、塾代を減らしたい家庭にもこれらのチャンネルはおすすめです。

値上げの今こそぜひ上手に活用し、塾代による家計への負担を軽くしましょう。(執筆者:元銀行員 大岩 楓)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 相次ぐ値上げで家計を圧迫!元教育ママが今こそお伝えしたい「塾代を削減する5つの対策」