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【マネーマシンの作り方】高配当株投資のすすめ 人気の米国投資、日本の高配当企業、考え方と注意点
円安の主な要因は日本円と米ドルの金利差にあります。
米国では日本を大きく超える水準のインフレが社会問題となっています。
7月の米国消費者物価指数が8.5%上昇となっていますので、日本と比較してもそのインフレの進行度合いが見てとれます。
急激なインフレは経済活動を大きく停滞させることになるので、なんとかして正常化させる必要があります。
そのための施策として米国では大幅な利上げが行われています。
利上げ、つまり金利を上げることによってお金を借りにくくさせ、経済活動が抑えられる効果があり、インフレを鎮静化させることができるとされています。
対して日本においては景気を優先し、金利を低く抑える政策が続けられています。
金利が上がっている通貨(米ドル)と金利の上がらない通貨(日本円)。
基本的に金利の低い通貨から高い通貨へ流れる傾向があります。
より利息が大きくつく方が人気となるのは想像に難くないでしょう。
金利の低い円が売られ、金利の高いドルが買われることによって円の価値が下落、円安が起きているというのが今の構図です。
米国は今後も利上げを継続する予定であり、日米の金利差は拡大し続けていくことが見込まれています。
米国の中央銀行にあたるFRBのパウエル議長は
という姿勢を崩していません。
インフレ指標が落ち着くまでは継続して利上げが行われることになるでしょう。
対して日本銀行の黒田総裁は利上げに否定的な姿勢を示しています。
少なくとも年内は金利差が拡大し続けるというのが大方の見方となっています。
円資産しか保有していない場合は円安の影響を大きく受けることになります。
ですが米国株などの海外資産に投資することにより、そのダメージを軽減することが可能です。
そして多くの投資家に人気のS&P500や全米株式などの投資信託を保有している方は、外貨建て資産を保有しているということになります。
円で投資し、円での評価額を目にしているので分かりづらいかもしれませんが、れっきとした外貨資産に投資しているということになります。
今年に入ってから米国株は大きく値下がりしましたが、円安も進行していたため、6月の暴落時でもそこまで評価額が下落していなかったという方がほとんどではないでしょうか。
円安が株価下落のダメージを軽減したのがその理由です。
円が暴落する中、外貨資産を保有しておくことのメリットはとても大きなものとなります。
いざという時に売却することにより、円しか保有していなかった場合と比較してその資産額は保全されることになるでしょう。
では円安の今、逆に米国株に投資するのは待ったほうが良いのでしょうか。
答えは「投資し続けるべき」です。
円相場は上がったり下がったりを繰り返しています。
株価と同じでベストなタイミングを見定めてそこで投資することは至難の技です。
円安になろうが、株安になろうが淡々と積立を継続することが将来の利益につながることになります。
個別株式投資などの一括投資と比べて積立投資においては、その時その時の値段は気にする必要がありません。
株価にしても為替にしてもその時の数字を気にすることなく積立を継続することが大切です。
積立を継続することによってドルコスト平均法が実践でき、自然と購入単価が平均化されることになるからです。
時が経てば経つほど、その時の価格は誤差でしかなくなります。
こらからも為替や株価の動きで資産額が変動することがあるでしょう。
直近で考えても利上げ以外の株価にネガティブな要素は複数あります。
積立投資において大切なことは心構えです。
上がろうが下がろうがとにかく積立を継続するという意志が必要です。
言うは易く行うは難しですが、これが1番大切なことです。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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