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格言の文字通り、売り買いは3日待つぐらいの冷静さを持ちましょうという格言です。
思いつきや焦って売買すると結果として失敗しやすいとも言えます。
一時的な心情で売買するのではなく、客観的に相場を見る目が必要です。
そのためには、客観的に相場を見ることができるように、日頃から分析しておくことも必要です。
相場は常に変化しています。
格言通りに3日待つのが良いとは必ず良いとは言い切れませんが、3日考えても売買する気持ちに変化がなければ注文するぐらいの慎重さが欲しいところです。
資産運用では有名な格言ですが、それだけいつの時代になっても頭の中に入れておきたい格言です。
卵を一つのカゴに盛ってしまうと、万が一、そのカゴを落としてしまった時にはそのカゴの中の卵は全て割れてしまいます。
一方で、卵を複数のカゴに分けておくことで、一つのカゴを落としてしまっても、残りのカゴの中の卵は無事です。
そして、無事だった卵はやがてヒヨコが産まれ、そのヒヨコは鶏へと成長していく可能性があります。
資産運用においても、一つに集中させるのではなく、銘柄や地域、時間を分散させる必要があると言えます。
自分の中で自信がある銘柄であっても、それは割れやすい卵と同じかもしれません。
短期間で一発を狙うのでなければ、常に教訓にしておきたい格言です。
相場は、指標から見た常識を大きく超える上昇や下落することがあります。
一度、勢いがついたものはなかなかブレーキが利かないのも相場であることを表しています。
暴騰し過ぎている時は全体が熱狂的ムードに、暴落し過ぎている時は全体が悲観的ムードになります。
指標では説明ができない状況でも、相場は人の心理状況も反映されていると言えるでしょう。
したがって、結局、行きつくところまでいかないと収まらないのも相場とも言えます。
そして、行き過ぎたものは、その分の反動があることも知っておく必要があります。
暴騰し過ぎたものは下落し、暴落し過ぎたものは上昇します。
熱狂的ムードや悲観的ムードだけに流されるのではなく、その逆の動きも突然にやってくることも念頭に置いておきましょう。
「山高ければ谷深し」という別の格言もあります。
相場が高くなればなるほど、下落に転じた時にはその分だけ下落も大きいと言われています。
購入した銘柄で損失が発生した時には、損失が少ないうちに見切り(損切り)をすることは千両の価値があるという格言です。
運用では、収益を発生させることを最優先として考えがちですが、それとともに、損失をどれぐらい少なくさせるかも収益を上げるための一つの方法です。
含み損が発生すると、「いつかは上がる」「いつかは元に戻る」と思い込み、ズルズルと損失が拡大してしまうケースもあります。
一方で、損切りするタイミングは非常に難しいものがあります。
銘柄を購入した段階で、もし損失が発生した時にはマイナス何%で損切りをするのかを決めておく必要があります。
事前に決めておくことで、もしもの時に実行に移せるのではないでしょうか。
相場では、全員が勝つことができるものではないと言えます。
したがって、最終的に生き残る必要があります。
先人が残した名言を今後の運用に生かしていきたいものです。(執筆者:CFP、FP技能士1級 岡田 佳久)
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