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エアコンの電気代は、6畳向けや12畳向けなど部屋の広さよって変わります。
製品の性能や使い方によっても電気代に差が出るものの、6畳向けなら年間1万6,000円、12畳向けなら年間2万8,000円ほど電気代がかかる計算です。
エアコンを1時間使う場合にかかる電気代は、「消費電力(kW)×27円※」で求めることができます。
冷房の消費電力が130~880Wの場合、1時間あたり約3.5~23.7円の電気代がかかる計算です。
※電力料金目安単価
エアコンの電気代は、使い方を工夫することで節約できます。
すぐにできるエアコンの節約方法は、下記の通りです。
エアコンの設定温度を下げすぎると、電力消費量が多くなり電気代が高くなります。
設定温度を1℃上げると、消費電力量を約10%抑えられると言われています。
環境省が推奨するクールビズのエアコン設定目安温度は28℃です。
ただし、西日が差し込む窓辺などでは室温が下がりにくいこともあるため、あくまで目安として適温に設定しましょう。
弱風や微風は、室温が下がりにくく消費電力量が多くなりがちです。
自動運転は室温を下げるまでは強風、室温が下がれば弱風に自動で切り替わるため、効率よく快適な室温にできます。
また、冷たい空気は下に溜まりやすいため、冷房効率を上げるために風向きを水平にしましょう。
エアコンの電気代節約のために、扇風機やサーキュレーターを一緒に使うのもおすすめです。
下に溜まった冷気が循環させると、空間の温度差が少なくなり体感温度が下がります。
エアコンを稼働させていても、ドアが開けっぱなしだとせっかくの冷気が逃げてしまいます。
温度を下げたい空間が狭いほど電気代を節約できるため、「ドアは開けたら閉める」「空間を区切る」ことがポイントです。
我が家はリビングと階段の間にドアがないので、エアコンを使う季節は「突っ張り棒+カーテン」で空間を区切っています。
外気温と設定温度の差が大きい状態でエアコンを使用すると、消費電力量が大きくなります。
エアコンをつけっぱなしにすると継続的に消費電力量はかかるものの、外気温と設定温度の差が大きい状態より節電になります。
ただし、数時間以上の外出であればエアコンをオフにしたほうが効果的です。
室外機にゴミが溜まっていたり周りに物が置かれていたりすると、エアコンが効率よく働けなくなります。
エアコンを使い始めるシーズンになったら、室外機周辺を整えておきましょう。
室外機が熱を持つと、負担がかかってエアコンの効率が下がります。
夏場は室外機に日よけをするなど、直射日光を防いで室外機の負担を軽減しましょう。
室外機用の日よけカバーは、100均でも購入できます。
エアコンのフィルターが汚れていると、効率よく室温を下げることができません。
2週間に1回程度の頻度でフィルターを掃除することがポイントです。
水洗いできるフィルターがほとんどですが、掃除が終わったら故障やカビを防ぐためにしっかり乾かしてから取り付けましょう。
エアコンのサイズが部屋の広さに合っていないと、電気代が高くなります。
エアコンの買い替えを検討している人は、製品のサイズ表記や部屋の環境を確認して選びましょう。
暑くなりやすい
「キッチンが一体となった部屋」
「南向きで日当たりが良い部屋」
は、部屋の広さ目安より上の製品を選ぶことがおすすめです。
エアコンの使い方を工夫する以外にも、夏の電気代を節約する方法があります。
昔ながらの夏の電気代節約術は、下記の通りです。
・ 扇風機の前に氷を置く
・ 涼しい衣類や寝具を選ぶ
・ 日陰を作って遮熱する
・ 打ち水で体感温度を下げる
夏を快適に過ごすには、空気を冷やしたり体に熱がこもらないように工夫したりすることが大切です。
肌に触れる素材をリネンやコットンにするなど衣類や寝具で体温調節をしましょう。
また、すだれやシェードで直射日光を遮ったり、朝方や夕方に打ち水をしたりすることも効果的です。
打ち水をすると、体感温度が1.5℃下がると言われています。
シャワーがお湯に変わるまでの水をバケツに溜めておいたり雨水を活用したりすれば、余分な水道代もかからずにすみます。
夏の電気代はできるだけ抑えたいものですが、無理をしすぎれば健康に悪影響となる場合があります。
もちろん電気の無駄遣いは控えたほうが良いですが、健康かつ快適に過ごすための電気代は必要な出費です。
できることを無理のない範囲で取り組み、健康第一で暑い夏を乗り切りましょう。(執筆者:成田 ミキ)
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