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子どもが新しいおもちゃを欲しがったとき、次から次に買い与えていては家計の負担になります。
我慢を覚えさせたり、おこづかいを貯めて買うように伝えたり、家庭ごとにさまざまな方針があることでしょう。
子どもが小学生以上であれば、不要になったおもちゃをフリマアプリで売ることを親と一緒にやってみてはいかがでしょうか。
新しいおもちゃを買う資金をつくれて節約になるばかりでなく、子どもへのお金の教育にもなります。
【メルカリ】狙っていた商品が買われそうなとき 「横取り」OKとNGの境界線はこれ
メルカリをはじめとするフリマアプリで物を売ると、商売の基本を体験できます。
使わなくなったおもちゃを売るとき、失敗しても物が売れないだけなので、損をすることもありません。
「こうしたら売れるんじゃないか」と子どもが思いついた大胆なアイデアも試しやすく、活きた経験となります。
具体的につぎの3つの点で、お金のことを学べます。
自分にとっては価値のある物でも、それを欲しいと思う人がいなければ物は売れません。
需要と供給のバランスを見ながら値段を決め、それが一致したときに物が売れることがわかります。
フリマアプリで物が売れたとき、つけた値段がそっくりそのまま自分の利益にはなりません。
・ 手数料
・ 配送料
・ 梱包資材の費用
売上からこれらの費用を引いた額が、自分の手元に入る利益となります。
手数料は利用するフリマアプリによっても変わりますし、梱包資材を安く調達する方法もあります。
物をひとつ売って相手に渡すだけでもさまざまな経費がかかることがわかり、どうやったら利益を多く残せるかを考えられるようになります。
親からもらうおこづかいと、自分で頭を使いながら稼いだお金では重みが違います。
親の助けがあるとはいえ自分でお金を稼げたという経験は、これからの人生を生きる力になるでしょう。
得た利益で欲しいものを買うことで、節約につながります。
メルカリの場合、得た利益の使い方は4種類あります。
・ メルカリ内で出品されている物を買う
・ 銀行口座へ振り込みをする(手数料がかかります)
・ 買い物をするときにメルペイ払いで使う
・ 買い物をするときにiD払いで使う
シリーズもののキャラクターおもちゃやゲームソフトなど、旬の時期があるおもちゃは早く手放すことでより多くの利益が得られます。
もう使わないおもちゃでも、手放すメリットがなければ子どもは手放したがりません。
フリマアプリで売ったお金で次に欲しいものを手に入れられると思えば、もう使わないと思った時点でさっと手放せるようになります。
フリマアプリで不用品を売ってみると、きれいな物は高価でも売れることがわかります。
反対に、汚れや傷がついていたり、セットなのに一部が欠けていたりすると値段を下げなくては売れません。
このことがわかると、おもちゃを丁寧に使うようになります。
気に入って手放さなかったとしても、丁寧に使っているので長持ちします。
筆者は子どもが小学生になってから、不要になったおもちゃを一緒にメルカリに出品するようになりました。
他の人がどれくらいの値段で売っているのか、実際にいくらで売れているのかをチェックし、販売価格を子どもに決めてもらいます。
その値段で売れたら利益はいくらになるのかを一緒に計算して、いざ出品。
売れなければ値下げをするかなど、そのたびに話し合って決めます。
最近では、子ども自ら「これもう使わないから、メルカリで売れるか調べてほしい」と持ってくるようになりました。
売れた商品の一例を紹介します。
これは、「アバローのプリンセス エレナ」というディズニーが制作した番組の主人公が持っている杖のおもちゃです。
日本では2016年からディズニー・チャンネルで放送が開始され、2021年で放送終了しました。
もう放送は終わっていますが、スカパーなど一部の有料チャンネルで再放送されていることもありまだ需要はある状態。
実際に、主人公のドレスを買ったので杖も欲しくなったという人が買ってくれました。
1,600円で出品し、手数料と配送料を引いて利益は640円でした。
もし、もう使わないけれどなんとなくしまい込んでいて数年後に手放したとしたら、もう需要はないかもしれません。
子どもと一緒にいらなくなったおもちゃを出品するとき、仕組みなどを子どもにどう伝えたらよいか悩んでしまうこともあります。
そんなときは、メルカリが無料で提供している教育プログラムの教材を使ってみてください。
モノやお金の価値について学べるワークシートなどをダウンロードできます。
教育機関だけじゃなく、自宅で保護者が教える目的でも使えるようになっています。
小学生向けのものから中高生向けのものまで各年齢に合った内容の教材があり、大人にも学びのある内容です。
お金の知識を身につけられ、家族みんなの節約の意識も高まるよい機会となるでしょう。(執筆者:福島 怜実)
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