無印良品のヒット商品といえば不揃いバウムです。


「不揃い」というアウトレット品のようなイメージが、消費者の「お買い得品かも」という心に火をつけました。


無印良品には、「不揃い」以外にも「無選別」「残糸」「繰り返し使える」というようなお得感ある言葉がしばしば登場します。



今回は、無印良品にある「安いイメージの言葉付き商品」はどれくらい得なのかを考えてみました。


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えびせんべいの老舗が作った「無選別えびせんべい」199円(税込み)



«画像元:無印良品»


無印良品のお菓子には「安いイメージの言葉付き商品」がたくさんあります。


無選別は、形がいいものだけを選んだり、サイズを統一したりしていないという意味です。


「無選別えびせんべい」は、割れたり欠けたりしているものを取り除くことなく詰めた商品です。


丸くて大きいえびせんべいは、割れることがあります。


割れていないせんべいは、7枚200円以上が相場でしょう。


無印良品の「無選別えびせんべい」は、200g入りで199円です。


これだけでも言葉のイメージだけでなく、かなりお得です。


さらに、このえびせんべいを作っている会社は、愛知県にある株式会社山三商会です。


いかやタコやえびを使ったせんべいを長年製造してきた老舗です。


「無選別えびせんべい」を食べた人の中には、味が薄くて物足りないと感じる人もいます。



しかし、株式会社山三商会のホームページには「健康を害さないおいしさ」をモットーとして、「余分な塩分や糖分、添加物を使わずに素材本来の味を引き出している」と書いてあります。


高価なお菓子ほど添加物を使わず、薄い味付けで素材の味が楽しめるようになっているものです。


老舗のこだわりがあるえびせんべいを199円でお腹いっぱい食べられる商品は「無選別」という言葉以上に付加価値のある、かなりお買得です。


「無選別えびせんべい」は、大小さまざまなサイズのせんべいが袋の中で重なるため、陳列しにくい商品です。


そのため、棚に並ばずかごの中にバサッと入れられている店もあります。


タイツインにも使えた「足なり直角残糸で編んだ3足組スニーカーイン」590円(税込み)



残糸は、工場で使わなくなったため残された糸です。


切れ端とは違い、糸としての長さや強度に問題がありませんが、糸の色に統一性はなく相性のいい色の糸を組み合せて商品が作られています。


少し前に、無印良品で残糸を使った軍手が売っていました。


残糸を組み合せたカラフルな軍手で手袋にもなりそうなオシャレなものでした。


同じシリーズで靴下が登場したのです。


オンラインショップでは販売されていませんが、無印良品の店舗にはバスケットに入ったカラフルな靴下があります。


3足590円(1足当たり約196円)という安さです。


素材には綿が68%も使われ、日本製で縫製もしっかりとしています。


名前はスニーカーインですが、冬はタイツの中に下着のような感覚で履いていました。


冬のタイツは足を全体的に覆うことはできますが、足先は薄くて寒いです。


タイツを履く前に残糸のスニーカーインを履くと吸汗性もあり気持ちよく過ごすことができました。


気温が高くなってからは室内で履きます。


薄手で縫製がしっかりしているため、何度洗濯してもすぐに乾いて型崩れしません。


「残糸」は、さまざまな色が組み合わされるため、普段ならばけして選ばないような色味も混ざっています。


「残糸」には、コスパのよさだけでなく、新鮮さという付加価値もついています。


付属品で高くつくかも「繰り返し使える2枚組三層マスク」300円(税込み)



«画像元:無印良品»


2021年3月は約1,000円でしたが、今は300円になっている商品があります。


それは「繰り返し使えるマスク」です。


繰り返し使える」という言葉には、使い捨てよりもお得なイメージがあります。


ただ、マスクとなると話は別かもしれません。


繰り返し使えるマスクは、長い目で考えれば使い捨てよりもお得になるでしょう。


しかし、マスクは洗わなければならず、布製マスクはにおいが気になることもあります。


マスクスプレーやマスクケース、洗剤を別途購入すれば、さほどお得感はないでしょう。


「繰り返し使えるマスク」は、1枚あたり約30回使える設定です。


1枚150円とすれば1回あたり5円です。


けしてコスパが悪い値段ではありません。


ただ、繰り返すために必要な付属品は安くないのです。


マスクに限っては、安いイメージの言葉よりも使いやすさが求められるため、今回はお得とは言い切れませんでした。


本当にお得な商品を見つけよう


無選別には、食品ロスを減らすいいイメージがあります。


残糸にも、資源を大切にするいいイメージがあります。


イメージが、物を買うときの決定打になることがあります。


ただし、いいイメージが必ずしも得とは限りません。


耳に心地よい言葉に惑わされることなく、客観的に物の質を見抜くことが本当にお得な商品をみつけるコツです。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)


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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【無印良品】「無選別、残糸、繰り返し使える」など安いイメージの言葉付き商品はどれくらいお得か検証