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野村證券HPにある証券用語解説集には
保有する資産をコア(中核)部分とサテライト(衛星)部分に分けて考え運用すること。コア部分は長期かつ安定的に運用し、サテライト部分はコア部分よりも高いリターンを求めて積極的に運用する。コア部分とサテライト部分をバランスよく保有することで、資産全体としてのリスクやコストを抑えつつ、市場平均よりも大きいリターンの確保を目指す。
引用元:野村証券 証券用語解説集
とあります。
つまりコア部分は「守りの資産」として長期的に安心して運用できる投資対象を選定し、サテライト部分で「攻めの資産」としてコア部分よりもハイリスク・ハイリターンな投資商品を保有し、資産全体でバランスよく運用していくことを指します。
コア部分に該当する投資商品のみだと大きなリターンは期待できませんし、逆にサテライト部分に該当する投資商品のみだとリスクが大きくなりすぎ、値動きに一喜一憂することになりかねません。
投資を継続していく上でメンタルの安定はとても大切です。
守りと攻めをバランスよく組み合わせることによって、長期で運用を続けることにつながると考えています。
どの程度コア部分を保有し、何割を攻めのサテライト部分に配分するべきなのか。
答えはその人それぞれの取れるリスクや考え方によります。
目安としては
と考えておくのがよいでしょう。
例えば投資資金が300万円であれば「コア:サテライト = 240万円:60万円」といった配分です。
人によってはコア100%という人もいるでしょう。
「ほったらかし投資で長期的に安定的に増やしておきたい」
といった考え方の場合は、コア部分中心の投資手法となるかと思います。
いずれにせよ、長期的に運用を考えるなら「コア部分を多め」に配分しておくことが大切です。
守りの部分であるコアには投資信託のインデックスファンドや、伝統指数に連動するETFがおすすめとなります。
・ 米国株式
・ 全世界株式
に連動するインデックスファンドは「つみたてNISA」や「iDeCo」でも人気です。
SBI・Vシリーズや楽天シリーズ、eMAXIS Slimシリーズは常に人気ファンドの上位にランクインしています。
実際に投資している人も多いのではないでしょうか。
ETFでは
・ VTI
・ VT
などがおすすめとなります。
これらの商品は広く分散された投資商品であり、かつ過去の歴史を見てもしっかりと成長していることが共通点です。
まさに「長期かつ安定的に運用」できる商品でしょう。
初心者ほど、こういった商品の保有割合を大きくしておくことをおすすめします。
サテライト部分は攻めの資産となり、より高いリターンが見込める商品を保有するのがよいでしょう。
・ 株価上昇が見込める企業や応援したい企業の株式
・ レバレッジ型の投資信託やETF
・ 暗号資産
などが代表格となります。
ほとんどの場合において、これらの商品の値動きは激しいものとなります。
数日で倍になることもあれば、半分になってしまうこともあるでしょう。
大きな値動きに耐えることができる上級者向けの商品が多いので、注意が必要です。
コア商品だけでは物足りない場合や、より大きなリターンを狙いたい場合に投資することになるかと思いますが、決して配分を大きくしないように心がけることが大切です。
特に初心者は多くても2割、できれば1割程度の保有にとどめて、まずは「値動きに慣れる」ことから始めることをおすすめします。
投資は長期で続けて大きなリターンを得ることができます。
よく「個別株投資で一攫千金!」「暗号資産で億り人!」といったセンセーショナルな内容を目にすることもありますが、再現性は低いと考えて間違いないでしょう。
一部の天才を除いて、勝ち続けることは非常に困難です。
一時は良くても、それが続くことはないと考えた方が無難です。
長期かつ安定的に資産形成を続けてこそ、大きなリターンを得ることができます。
これが大切です。
まずはコア資産となる部分を優先し、余剰資金をサテライト部分に振り分ける。
もちろん、コア100%でも問題ありません。
長期で続けることができる資産配分を意識してください。
今のような下落局面を迎えても安心して継続できる割合、それが理想となります。
こんな相場だからこそ、自身の理想の割合を確認しておくことをおすすめします。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)
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