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株式相場の急落は、今回のロシアのウクライナ侵攻など、突然やってくるケースも多いのですが、5月に急落した時に合わせて言われるのがこの格言です。
米国だけでなく日本でも有名な株式相場の格言で、英語で表記すると「Sell in May」になります。
NYダウなどが急落した場合には、日経平均株価も含めて世界的に影響を及ぼすため、有名になっているのでしょう。
そして、この「セルインメイ」の格言には続きがあります。
セントレジャーデーとは、毎年9月の第2土曜日にイギリスで行われる競馬の大レースです。
したがって、「株は5月に売り、9月半ばには再び購入すべき」がセルインメイの格言の本当の意味になります。
言い換えると、6月~9月は株価が低迷しやすいとこの格言では言っています。
それでは、実際には過去はどのような値動きになっているのでしょうか。
過去5年間の5月~9月の値動き(終値)について確認してみましょう。
2017年~2021年の5月初日~9月末日のNYダウ(終値基準)
2021年5月3日:34113.23ドル → 2021年9月30日33843.92ドル
<途中>最高値8月27日35455.8ドル・最安値6月17日33823.45ドル)
2020年5月1日:23730.38ドル → 2020年9月30日27905.08ドル
<途中>最安値5月13日 23247.03ドル・最高値9月1日 28645.66ドル
2019年5月1日:26430.14ドル → 2019年9月30日26916.83ドル
<途中>最安値5月13日 23247.03ドル・最高値7月15日 27359.16ドル
2018年5月1日:24099.05ドル → 2018年9月28日26458.31ドル
<途中>最安値5月2日23924.98ドル・最高値9月21日26743.50ドル
2017年5月1日:20913.46ドル → 2017年9月29日22405.09ドル
<途中>最安値5月17日20606.93ドル・最高値9月20日22412.59ドル
ここ5年のNYダウは2020年のコロナショック以外では月を問わず全体的に右肩上がりの傾向がありました。
また、5月よりも9月の方が値は高くなっている年の方が多く、セルインメイのその間の最安値は5月が多く、最高値はバラツキがあるものの9月が多くなっています。
したがって、格言が当てはまっているとは言いにくい状況でもありました。
以前ではヘッジファンドの「45日ルール」による換金売りが理由と言われていましたが、現状ではあまり影響はないと言われています。
それ以外では、アメリカの税制では前年の税金の還付金が2月~5月に支払われ、その還付金で株式を購入する方もいるようです。
その還付金が5月に終了するため株安の流れになるという理由です。
また、日本でも言われている「夏枯れ相場」も言われるケースがあります。
夏場は機関投資家が長期休暇に入ることで、取引量が減少する傾向があります。
それ以外の理由もあるようですが、「セルインメイ」の格言が余りにも有名なため、投資家が意識していることもあるでしょう。
いずれの場合も明確な理由が存在しないのが特徴です。
株式相場には多くの格言がありますが、過去の経験則から言われている格言については、毎年当てはまるとは限りません。
頭の片隅に入れておくことは必要ですが、あまりにも意識し過ぎるとチャンスを逃してしまうことにもなります。
この「セルインメイ」の格言は5月に株式相場が大きく下落した時にセットで用いられる傾向があります。
大きく下落するときは5月に関係なく、突然やってくることが多いです。
その時にまずは冷静になることが必要です。(執筆者:CFP、FP技能士1級 岡田 佳久)
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