毎月、もしくは年払いで支払っている任意で加入する自動車保険料を、「どうにか安くしたい」と考えている人も多いでしょう。

そこでこの記事では、自動車保険料を安く抑える方法や注意点のほか、10~20代の保険料を安く抑える方法についても紹介します。

単純に保険会社を変更するのではなく、まずは「保険料が高くなる選択や行動をしていなか」についてチェックしてみてください。

【自動車保険】更新時期に知って得する「保険料を下げるための」3ステップ

保険料が高いのは理由がある

ここでは、自動車保険料が高くなるいくつかの要因について紹介します。

チェックしながら、改善できそうなものがないか検討してみてください。

1. 年齢

・ 免許を取りたてで交通事故を起こす可能性の高い10~20代

・ 高齢者ドライバーとなる70代以降

保険料が高く設定されているケースが多いです。

保険会社にもよりますが、25歳や30歳ぐらいから保険料が安くなっていきます。

保険対象が「全年齢」になっていないかチェック

自宅にワゴンRとN-BOXがあって、ワゴンRは絶対に自分だけしか運転しないという場合には、年齢条件をつけるだけで保険料が安くなる可能性があるのです。

安全運転を心がける

免許証の色がゴールドになれば、「ゴールド免許割引」が適用されることがほとんど。

ぜひ安全運転を心がけて、保険料を安く抑えてください。

10~20代の保険料を安く抑えるには

自動車保険は年齢だけでなく、さまざまな条件で決定します。

そのため、年齢の高い親が高い等級を持っている場合、同居で10~20代の保険料が高くなる世代の子供に等級を譲ったほうが、保険料を安く抑えられるのです。

もちろん、親は新規で自動車保険に入り直すため6等級もしくは7等級からのスタートになりますが、2人分の自動車保険料を合算したときの金額が安くなります。

ただし、親の等級が低い場合には、この方法では安くならないので注意してください。

2. 等級

自動車保険料を決めるときには、「ノンフリート等級」が大きく影響し、等級が高くなるほど保険料が安くなります。

この「ノンフリート等級」は、

・ 保険を使う事故を1年間起こさなかった場合には翌年に1等級上がり

・ 保険を使う事故を起こした場合には内容によって1等級、または3等級下がる

仕組みです。

2台目以降は「セカンドカー割引」

はじめて車を所有するときは6等級からのスタートとなりますが、2台目以降の所有で条件を満たす場合には、7等級からスタートできる「セカンドカー割引」が適用されます。

同じディーラーや中古車販売店で2代目の車を購入した場合には、「○○さん、もう1台車をお持ちでしたよね?」と、セカンドカー割引をすすめてくれるかもしれません。

でも、別々のディーラーや中古車販売店などで車を購入した場合は、「セカンドカー割引」が適用になっていない可能性もあるのでチェックしてみてください。

3. 型式別料率クラス

保険をかけている車の型式ごとに、事故実績に基づいて計算した保険料の割増金額で、下記の4つの項目です。

・ 対人賠償

・ 対物賠償

・ 人身傷害

・ 車両保険

それぞれの区分に数字が割り当てられていて、数字が大きいものほど保険金の支払いが多かったことを示しています。

自分が運転していなくても、事故率が高い型式と同じ車に乗っているだけで翌年の保険料が高くなってしまうかもしれないのです。

「型式別料率クラス」は毎年見直されているので何とも言えませんが、修理費が高額だったり盗難に遭いやすかったりする高級カーやスポーツカーの数字が大きい傾向にあります。

4. 補償

「もしも」のことを考えると補償は手厚くしておきたいものですが、確実に不要な補償は解除して保険料を少しでも安く抑えましょう。

たとえば、自宅にあるワゴンRは自分だけしか運転しないという場合は、「運転者限定」を付けることで保険料が少し安くなります。

また、人身傷害保険や弁護士特約など、家族1人が付けていれば家族全員に適用されるような特約がないか見直してみましょう。

見直したときは勝手に解除をせず、保険会社や代理店に内容や適用範囲などを確認し、解除しても問題ないか相談しながら検討してください。

5. 契約方法

自動車保険は、どのように契約していますか。

車を買ったときにディーラーや中古車販売会社経由で加入していたり、生命保険などを契約している代理店で契約したりする人が多いのではないでしょうか。

ご存じの人も多いと思いますが、自動車保険のなかには、インターネットから申し込んで契約できるものがあります。

ネット経由での申し込み:メリット・デメリット

ネット経由で申し込んだ場合の最大のメリットは、掛け金の安さです。

代理店のようにあいだに人がかかわっていないぶん、料金が安くなります。

デメリットとしては、申し込みや事故のときにもチャットや電話での対応およびサポートとなるため、そういった対応でもとくに問題ないという人にはおすすめです。

代理店経由での申し込み:メリット・デメリット

メリットは、わかりにくい保険の内容について何度でもたずねることができるほか、担当者が辞めないかぎり同じ人に相談できるという安心感があります。

ただ、デメリットのひとつとして担当者が保険内容について細部まで把握できていなかったり、あいまいな知識をもとに説明したりするケースもあるので注意してください。

また、最大のデメリットは、ネットで契約できる自動車保険よりも保険料が高いことです。

自動車保険を見直して節約

毎月かかってくる自動車保険は、少しでも安く抑えたいものです。

自動車保険料が高いと感じている人は、今日紹介したようなポイントをチェックしつつ、ご自身の契約内容について、いまいちど確認してみてくださいね。(執筆者:山内 良子)

「ギプス」をつけている期間は、通院なしでもお金がもらえる保険

「個人賠償責任保険」は必要か? 保険料はどのぐらい?

【自動車保険】弁護士費用特約って必要? 3つの「不要な理由」と2つの「付けていると有利なケース」を紹介

情報提供元: マネーの達人
記事名:「 自動車保険料が高くなる5つの要因 割高な10~20代でも安くなる、見直しの観点とコツを紹介