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最近、掛け売り手段が多様化してきました。
NP後払い、メルペイスマート払いをはじめとする、クレジットカード以外の掛け売りも増えてきました。
PayPayあと払いもまた非クレカ掛け売りの一種かと思うと、実はJCBブランドのクレジットカードです。
PayPay陣営として見せ方を工夫したようですが、かえってキャッシュレスに詳しいユーザーほど理解しづらい存在になりました。
「チャージ不要」とあるものの、クレジットカード払いがチャージ不要なのは当たり前です。
リボ払い可能なのも、クレジットカードだからです。
三井住友カード(CL)や、VISA LINE Payクレカ(カードレスタイプ)など、実体を持たないクレジットカードが流行しています。
バーチャルカードとも言います。
PayPayあと払いは、この一種です。
公式でも「PayPayあと払い」と「PayPayカードのバーチャルカード」が分けて書かれているのでまたしてもわかりにくいのですが、PayPayあと払いとは、PayPayバーチャルカードをPayPayで決済する仕組みのことを言います。
さらに誤解を招く、紹介記事がありました。
PayPayへの残高チャージができない銀行も、PayPayあと払いなら引落し口座に設定できると書かれています。
「三菱UFJ銀行や楽天銀行口座も、PayPayあと払いに対応している」という意味なのですが、これらの銀行でクレジットカードの引落しができるのは当たり前のことです。
これを読み、「銀行口座があればカード抜きで掛け売りができる」と誤解した人もいそうです。
PayPayあと払いの意味が理解できたところで、利用する効果についてです。
次の通りです。
・ カード還元率 → なし(ただしPayPayカードをバーチャルカードとしてオンライン決済の場合、1.0%)
・ PayPay利用時の基本還元率 → 0.5%
・ PayPayステップ対象(前月利用実績に基づき、0.5~1.5%のPayPayボーナス付与
・ PayPayへチャージ可能(PayPayボーナスライト)
・ PayPayへのオートチャージ不可
・ 入会キャンペーン → 500円相当のPayPayボーナス
・ 利用キャンペーン (1) → PayPayあと払い利用でPayPayボーナス1.0%付与
・ 利用キャンペーン (2) → PayPayあと払い利用でPayPayボーナスが1.5%付与(超PayPay祭)
※ 利用キャンペーンは3月31日まで。(1) (2) 併せての付与上限は、1回および1か月につき2,500円。
PayPayあと払い自体の入会キャンペーンは少額です。
ただし、PayPayカードのプラスチックカードを新規に申し込むと、入会と利用とで最大1万円相当のPayPayボーナスをもらえるキャンペーン実施中です。
PayPayカードをすでに利用している人の場合、PayPayあと払いの申込準備が整っていません。
後日可能となる見込みです。
スタートの2月1日、実際に私もPayPayあと払いを申し込んでみました。
PayPayアプリの「あと払い」からです。
予告と違いトップページには出ていなかったものの、「機能一覧」の「生活」カテゴリにアイコンがあります。
私はヤフーカードの元会員のため、PayPayカードのプラスチックカードを申し込んでも入会キャンペーンはありません。案内されましたがスルーします。
Yahoo!アカウントは参照しないので、氏名住所職業等、一から入力を求められました。
PayPay残高にチャージ不可の楽天銀行を、支払口座にオンライン設定してみました。
他の銀行と違いがあるわけではありません。
初日のため混雑していたようで、審査が10分では済まなかったものの、1時間以上経って審査通過のメールが来ました。
結果、こうなりました。
・ JCBブランドのバーチャルカードが発行された(PayPayアプリの「支払い方法の管理」「PayPayあと払い」を選択すると表示される(SNS認証が必要)
・ Yahoo!ウォレットの支払い方法に登録された
・ PayPayアプリ「支払い方法の選択」に、PayPayあと払いが追加された
入会したものの、把握した情報に抜けがないかの確認が最大の目的でした。
利用キャンペーンがあるので3月までは積極的に使うつもりですが、PayPayあと払いにそれ以外の魅力は感じていません。
このサービスが役立つ人を想像してみましたが、結論は「いない」です。理由は次の通りです。
・ PayPayヘビーユーザー → すでにPayPayカードを使っている
・ PayPayライトユーザー → 劇的に新たな利用方法が生まれたわけではない
前述のごとく入会キャンペーンと、利用キャンペーンがあるので、これを狙って申し込むのはありでしょう。
プラスチックのPayPayカードをすでに持っているヘビーユーザーでも、最大5,500円もらえます。
そしてライトユーザーは、今まで通り、次の使い方がベストと考えます。
・ PayPayしかキャッシュレス手段のない小規模店舗 → PayPayに他社クレジットカードをセットして支払う
・ PayPay大型還元キャンペーン(残高払い限定) → 銀行チャージまたは現金でチャージし、残高払いで支払う
もちろん、大型キャンペーン時にPayPayあと払いを組み合わせ(またはチャージし)てもいいのですが、請求が遅くなる以外、Wポイント等の積極的なメリットがないのです。
「お金がなくても払える」のもメリットには違いないものの、あまりいい使い方ではありません。
PayPayあと払いは、キャッシュレス界を劇的に変えるものでなく、ささやかな存在だというのが筆者の結論です。
無理に持つ必要はないでしょう。(執筆者:沼島 まさし)
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