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国民年金保険の割引制度は4種類あります。期間の異なる前納割引制度が3種類と、早割が1種類です。
・国民年金前納割引制度 6か月
・国民年金前納割引制度 1年
・国民年金前納割引制度 2年
・国民年金前納割引制度 早割
納付方法は口座振替、現金払い(電子納付)、クレジットカード払いの3種類あり、それぞれに使える割引制度と割引金額が異なります。
令和4年度の国民年金保険前納額について、1月21日に厚生労働省が発表しました。
厚生労働省の発表にもとづき保険料額と割引金額を表にすると、次のようになります。
割引金額は、毎月納める場合と比べたときの金額です。
口座振替 | 現金 | クレジットカード | |
国民年金前納6か月 | 保険料額 98,410円 割引額 1,130円 4月分~9月分の前納申し込みは2月末まで | 保険料額 98,730円 割引額 810円
4月中であれば手続き可能 | 保険料額 98,730円 割引額 810円
4月分~9月分の前納申し込みは2月末まで |
国民年金前納1年 | 保険料額 194,910円 割引額 4,170円
申込期限は2月末 | 保険料額 195,550円 割引額 3,530円4月中であれば手続き可能 | 保険料額 195,550円 割引額 3,530円申込期限は2月末 |
国民年金前納2年 | 保険料額 381,530円 割引額 15,790円申込期限は2月末 | 保険料額 382,780円 割引額 14,540円4月中であれば手続き可能 | 保険料額 382,780円 割引額 14,540円申込期限は2月末 |
国民年金前納 早割 | 保険料額 16,540円 割引額 年間600円 | × | × |
参照:厚生労働省HP
このほか、現金払いの場合には任意の月からその年の年度末または翌年の年度末までの分をまとめて前納できます。
ポイントは、
・前納期間が長いほど割引額が大きい
・口座振替を利用して納付すると割引額が大きい(現金納付とクレジットカード納付は同じ割引額)
です。
割引額がいちばん高いのは「前納2年を口座振替で納める」方法です。
【令和4年度の国民年金保険前納2年の割引額】
口座振替 | 現金納付 | クレジットカード納付 |
15,790円 (納付金額は381,530円) | 14,540円 (納付金額は382,780円) | 14,540円 (納付金額は382,780円) |
参照:日本年金機構
口座振替の前納2年が「いちばんお得になるか?」というと、そうとも言い切れません。
クレジットカードのポイント還元を含めて考えると、クレジットカード払いの方がお得になる場合があるからです。
自分が使っているクレジットカードのポイント還元率を計算してみてください。
クレジットカードによっては国民年金保険料がポイント対象外のこともあるので、注意が必要です。
クレジットカードの利用限度額を超えないかも確認しておきます。
自分の場合はどの方法がいちばんお得か、見極めてみてください。
前納制度を利用するには、年金事務所に申出を行います。
口座振替もクレジットカードも手続きに時間がかかるものなので、早めに手続きを済ませておきたいところです。
手続き方法について、詳しくは日本年金機構のホームページを参考にしてください。
国民年金前納2年の割引額が高いので利用したいと思ったときに、悩んでしまうのが保険料額ではないでしょうか。
安くなるとはいえ、一度に2年分の保険料を納めるのでまとまったお金が必要になります。
たとえば口座振替で納める場合、保険料額は38万1,530円なので、資金の用意が大変と感じるかもしれません。
このお金を無理なく用意ためには、あらかじめ毎月コツコツと積み立てておくことが大切です。
1万5,790円割引の恩恵を受けるためにも「先取貯金」で前納資金を確保しておいてください。
この方法は今すぐ払う分を用意するのには向いていませんが、今から「先取貯金」をはじめることで1年後や2年後に国民年金保険前納2年を利用できます。
まとまったお金を用意するのは難しいけれど割引制度を使いたい場合、口座振替の早割を利用するのがよいです。
早割は納付期限より1か月早く口座振替で納める方法です。最初の月に2か月分引き落とされ、それ以降は1か月に1回当月末に引き落としとなります。
毎月納めるので大きな金額の負担はなく、年間600円の節約になります。
早割は口座振替でのみ利用できる割引制度です。金融機関か年金事務所に申出書を提出して利用を開始します。
手続き方法について詳しくは日本年金機構のホームページで確認してください。
国民年金保険料は、家計の中では固定費にあたるものです。
「固定費を見直す」のが節約をラクにするポイントなので、割引制度を活用してみてください。(執筆者:福島 怜実)
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