ポイントカードを作ってポイ活をはじめても、損をしてしまう人がいます。

一般的には損をするイメージがないポイ活ですが、ポイントカードを作って損をする人には、ポイントに対する誤った考え方があるのです。

この記事では、ポイントカードを作って損をする人の特徴を解説します。

「お金がない人」は見た目で分かる ゆとりのなさが「身だしなみ」に表れていませんか?

ポイントカードは本当にお得なのか?

結論、ポイントカードを作ってポイ活することは、100%お得とは言い切れません

そこにはある勘違いが関係しています。

10%ポイント還元と10%割引の違い

同じ商品が、

・ Aという店では「10%ポイント還元」で売られており、

・ Bという店では「10%割引」で売られていたとします。

価格は1,500円だと仮定すると、どちらのほうがお得でしょうか。

一見すればどちらも10%分お得になるイメージですし、間違いではありません。

1,500円の10%なので150円分という配分も同じです。

しかし、「ポイント還元」と「割引」ではまったく意味が違います

この部分を理解していないために損をしてしまう人が多いのです。

お得度で言えば割引に軍配

仮に先の商品を安く購入したい場合、お得なのはBの「割引」です。

Bの場合、定価1,500円の商品が10%割引価格で販売されているため、総額は1,350円となります。

一方のAは、150ポイントが付与されるのであって、直接商品代金から値引きがされるわけではありません

当然、次回に別の買い物をすれば150円分お得にはなるもの、購入する商品によっては10%を下回る割引率になってしまうこともあります。

このように、一見同じような意味に見えても実態はまったく異なるのです。

そしてそれを勘違いして、ポイントをたくさん貯めようとする人が、必要以上の買い物をしてしまうスパイラルに陥ってしまうのです。

なぜポイントカードが流行るのか?

なぜポイントカードは流行するのでしょうか。

その理由は行動経済学に基づいて考えると、次の理由が考えられることがわかっています。

1. ポイントが貯まることへの達成感

2. ゲーム感覚で上がっていくランク制

3. 付帯するキャンペーンや会員特典

1. ポイントが貯まることへの達成感

ポイントカードにポイントが貯まっていく様を見ていると、ある種の達成感を感じる人もいるでしょう。

ポイントカードや類似したスタンプカードは、まさにこの達成感を感じさせるためにできています。

そのポイントを獲得するには、商品購入と引き換えに対価を支払わなければなりません

いわゆる課金状態です。

経済活動の一環であるため疑っている人は少ないものの、ポイントを貯めて達成感を得るために、コストをかけていることを覚えておきましょう。

2. ゲーム感覚で上がっていくランク制

ポイントカードによりますが、中にはランク制を設けているものがあります。

一定期間内に特定の条件を満たすことで会員ランクが上がり、ポイント還元が効率よくなるシステムです。

しかし、先の話とかぶりますが、ポイント獲得には原資が必要な状態に変わりはありません。

多少還元率がよくなったとはいえ、お金が必要なことには変わりがないのです。

ですが、ゲーム感覚でランクアップを楽しめる現状を前に、そのことに気が付かない人も少なくありません。

3. 付帯するキャンペーンや会員特典

ポイントカードに付帯されるキャンペーンや会員特典に魅力を感じ、「お得だ」と思い込む人もいます。

実際にお得なお知らせも多数ありますが、キャンペーンや会員特典を受けるにもお金が必要です。

3つのお得感に夢中になっている人は、原資のことを忘れている

総合すれば、「ポイントカード = お得になる」と妄信的に思っている人は、ポイントを貯めることに必死になり、本当に得をしているのか分からなくなってしまっているのです。

各種キャンペーンなどで、原資を使わずにポイントを貯める方法を見出していればこの限りではありません。

しかし

「買い物で○○ポイントゲットした」

となっていると、なかなか得したとは言えない状況でしょう。

ポイントカード = お得に生活できるわけでは、必ずしもないことを覚えておきましょう。

自分のポイントの貯め方が本当に損をしていないか確認

ポイントカードにポイントを貯めること自体は悪いことではありませんし、うまく活用すればお得になることもあります。

しかし、ただ買い物をしてポイントを貯めているだけでは、お得とはいいがたい状況です。

冷静に見直してみて、自分のポイントの貯め方が本当に損をしていないのか、確認してみるのもいいでしょう。(執筆者:中田 すぐる)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 ポイントで実は損をしている人の特徴 「3つのお得感」に惑わされない