筆者は面倒くさがり屋で、数年前から本の処分に悩んでいました。


「不要な本をお金に変えたいけど、面倒くさいのは苦手」と、フリマサイトや店頭買取の利用をためらい、捨てるのはもったいないけれど、メルカリに出品するのもブックオフに持ち込むのも面倒と、読まなくなった本を積み上げたままずっと放置していました。


今回思い立って宅配買取サービス「バリューブックス」を試してみたところ、思った以上に簡単にそれなりの金額を手にできました。


この記事では、今回体験したバリューブックス利用の流れを紹介します。


事前査定額と実際の買取価格にどのくらいの差があったのか、リアルな数字も出してみました。



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宅配買取「バリューブックス」でおためし査定してみた


数ある宅配買取サービスの中で、筆者がバリューブックスを選んだ理由は、事前査定が簡単にできたからです。


本を買取に出すこと自体が初めてだった筆者には、どんな本がいくらくらいで買い取ってもらえるのか分からないことが不安でした。


バリューブックスでは本棚を撮影するだけでおおよその買取価格を把握できると知り、好奇心もあってチャレンジしてみることにしました。


本棚スキャン


「本棚スキャン」は、本の背表紙をスマホで撮影するだけでおおよその査定価格が分かる機能です。



  1. 査定したい本の背表紙が見えるように並べて撮影する

  2. バリューブックスの公式サイトで「本棚スキャン」をタップする

  3. 画像を選択して完了をタップする



≪筆者によるスクリーンショット≫


あえて雑多なジャンルの本を並べてみましたが、70%ほど正確に読み取ってくれました。


1冊ずつの買取参考価格が表示されるので、どの本を買取に出してどの本を手元に置いておくかの判断もしやすく便利でした。


注意点


本棚スキャンは、横向きに積まれた本や、雑誌や漫画の読み取りは苦手だそうです。


別の書籍とまちがって、本棚には並んでいない本のタイトルと査定価格が表示されることもあります。


本棚スキャンで読み取れなかった書籍は「バーコード査定」をしてみました。


「バーコードスキャン」で1冊ずつ査定


バーコートスキャンの使い方は、本棚スキャンと同様です。



  1. 本の背表紙に付いているバーコードを撮影する

  2. 公式サイトの「バーコードスキャン」をタップする

  3. 画像を選択し「完了」をタップする


筆者が試してみたところ、バーコードスキャンは100%正確に本を読み取ってくれました。


本棚スキャンでもバーコードスキャンでも、明るい場所で撮影するのがポイントです。


背景に本があると一緒に読み取ってしまうので、単体で撮影するようにしましょう。


おためし査定の金額


おためし査定価格の合計は、26冊で2,295円となりました。


文庫本はほとんど10円です。森絵都さんの『クラスメイツ』(定価616円)だけは、上下巻共に100円でした。


映画化されたりアニメ化されたりした人気の書籍は比較的高値がつくようですが、有川浩さんの『阪急電車』は10円となりました。


映画化された書籍とはいえ、あまり古いものは対象外のようです。


今回スキャンしてみた26冊の中では、トップ3は次のようになりました。


 



1位『ふしぎの図鑑』554円(定価3,080円)


2位『スーパーエリート問題集算数小学3年』334円(定価1,375円)


3位『はじめてのデグーの育て方』297円(定価1,430円)



 


子供の図鑑や問題集、そしてペットの飼育本の参考買取価格が比較的高額でした。


ただし「全品良品であることを前提とした査定価格」となっています。


実際に検品してもらっての査定となると、半額くらいになってしまうかもしれません。


商品到着後、買いたたかれるかも…なんていう不安も抱きつつ、買取依頼をしてみることにしました。 


会員登録と本人確認書類の提出


「買取申込み」をタップすると「今すぐ本を送る」という文字が表れます。ここをタップすると会員登録画面に移ります。


Amazon・Google・Facebookアカウントを利用するとワンクリックで登録可能です。登録が終わったら、次の準備をしましょう。


 



・本人確認書類の提出(アップロード、またはコピーを郵送)


・金融機関情報の登録



 


運転免許証やパスポートなどの顔写真入り身分証明書を提出するのは少しためらわれましたが、古物営業法により、古書の買取りは身分証の提出は必須とされているそうです。


参照:VALUE BOOKS公式サイト「身分証の提出は必要ですか?」


この段階で本人確認書類のアップロードと、金融機関情報の登録をすませておくと成約後の入金がスムーズに行えるようですが、筆者は疑り深いので金融機関情報の登録は後に回しました。


査定結果を確認してから登録しましたが、3~4日で振込完了メールが届きました。


段ボールは自分で準備


15時までに買取申込をすると、その日のうちの集荷も可能です。筆者は11時ごろに申込みましたが、14時過ぎにはクロネコヤマトさんが来てくれました。


送り状も準備されていて、宛先も差出人も書き込む必要なく、段ボール箱を渡すだけで完了です。


送料は着払いとなっていて、この場面で支払う必要はありません。買取合計額から1箱につき500円を差し引かれます


となると1箱にできるだけ多くの本を詰め込みたくなりますが、段ボール箱にはサイズと重量の制限があるので注意しましょう。


 



・縦+横+高さの合計 160cmまで


・重量 25kgまで



 


段ボールの中に余裕があると運送中に本が傷んでしまうこともあるため、できるだけ隙間のできないようしっかりと詰めるとよいでしょう。


集荷の翌日には「品物到着メール」が届きました。あとは査定結果を待つばかりです。


査定結果!事前査定との差は?


買取申込をしてから5日後に、査定結果メールが届きました。年末の利用だったため、通常より日数がかかったようです。


気になる結果は、次の通りでした。


 



事前査定の合計額:2,295円


査定価格の合計額:2,009円



 


26冊中、買取価格が付いたのは17冊。9冊は買取不可となりましたが、事前査定の合計額との差は286円とわずかでした。


おためし査定でトップ3だった3冊の実際の買取価格は、以下のようになりました。


 



1位『ふしぎの図鑑』買取参考価格554円 → 224円


2位『スーパーエリート問題集算数小学3年』買取参考価格334円 → 334円


3位『はじめてのデグーの育て方』買取参考価格297円 → 297円



 


『ふしぎの図鑑』は商品状態が「良」ではなく「可」とされ、買取参考価格の半額以下です。『クラスメイツ』上下巻も「可」との判断で、それぞれ50円になりました。


買取不可が9冊もあり商品状態の良くないものは査定額が下がったにもかかわらず、合計金額がそれほど下がらなかったのは、買取不可のほとんどが買取参考価格10円の文庫本だったからでしょう。


査定合計額は2,009円でしたが、キャンペーン適用や送料でプラスマイナスがありました。次に明細を記します。


買取強化キャンペーンで10%アップ


今回は買取強化キャンペーン中でしたので、買取価格合計の10%をプラスしてもらえました。


さらに申込時、メール配信を許可したため、その分増額されました。


 



買取価格合計 2,009円


キャンペーン適用 +200円(買取金額合計の10%)


メール配信増額 +200円


送料 -500円



 



≪筆者によるスクリーンショット≫


送料500円が差し引かれ、筆者に振り込まれる金額は1910円となりました。


買取価格に不満がなければ、銀行振込みにチェックを入れます。買取価格に納得がいかない場合には、ここでキャンセルも可能です。


筆者は銀行振込みに進み、ここで金融機関情報の登録をしました。


振込完了メールが届いたのは3日後でしたが、銀行が正月休みに入っていたため通常より遅延があったと思われます。


通常なら最短2営業日で振込手続きがなされるようです。


宅配買取サービスでは、面倒な手続きもなく読まなくなった本をお金に変えられて、筆者は満足できました。


店頭買取を口コミで検証&比較


メルカリやラクマのようなフリマサイトや、ブックオフのような店頭買取ではどのくらいの価格になったのでしょう?


口コミを参考に検証してみました。


文庫本の買取価格を比較


メルカリでは、文庫小説が300円ほどの価格帯で出品されていました。


ここに含まれている送料と10%の手数料を差し引くと、実質の利益は100円ほどとなります。バリューブックスの買取価格のおよそ10倍です。


出品したものがすべてスムーズに売れるとすれば、宅配買取よりもフリマサイトのほうが懐は潤いそうです。


ブックオフでは、文庫本の買取価格は定価の0.2~20%が相場とされています。


たとえば『クラスメイツ』なら、1円~123円で買い取られることになります。


本の状態や在庫状況、人気の有無などで買取価格は変わるようです。


文庫本は対象外のようですが、ブックオフでは「高価買取アイテム情報」を公開しています。


高価買取の対象書籍が検索できるので、買取を検討する際は参考にしてみてはいかがでしょうか。


参照:ブックオフ「高価買取リスト」


漫画の買取価格を比較


比較してみたのは、ブックオフの高価買取リストに載っていた『鬼滅の刃』です。


【単行本1冊の買取・販売価格】


バリューブックス 10~30円


メルカリ 300円~


ブックオフ 100~200円


【23巻セットの買取・販売価格】


バリューブックス 4000円


メルカリ 6000円~


ブックオフ 2300~4600円(セット価格での表記がなかったため、1冊×23で計算しています)


比較してみた結果、文庫本も漫画も、もっとも高値で出品できるのはメルカリのようなフリマサイトと分かりました。


販売価格から送料と手数料を差し引いても、出品したものがすべてスムーズに売れれば、バリューブックスよりも4~10倍ほどの金額になります。


また、漫画本はブックオフで高価買取の対象になっていると、メルカリでの利益よりも高く買い取ってもらえることもありそうです。


ただしセット価格ではバリューブックスも負けておらず、状態によってはブックオフより高値がつくこともあるでしょう。


少しの手間で収入を得る



初めて宅配買取で、筆者は26冊の本を2,000円弱のお金に変えることができました。


フリマサイトに出品すればもっと高額で売れた可能性もありますが、交渉やトラブルが面倒で先送りにしていては、1円も生み出せません。


長年寝かし続けてきた本を、時間も手間もほとんどかけずに買い取ってもらえて筆者は大満足です。


面倒くさがりの節約家さんは、宅配買取サービスを利用してみてください。(執筆者:桧山 あい)


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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 捨てたら0円の本から収入を得た体験談 本の宅配買取「バリューブックス」簡単査定と登録などの手順