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まず、ご両親が住んでいる地域包括支援センターへ相談してください。
地域包括支援センターとは、高齢者の方がどうやったら住み慣れている地域で安心して暮らしていけるか、介護に関するさまざまな悩み相談を聞いてくれる場所です。
地域包括支援センターでは、自治体で行っている「見守り・安否確認」のサービスの紹介を行っています。
自治体でのサービスは、機械の設置費用や近所の方の協力者の申請が必要になってきますが、見守りサポート自体は、無料で受けられます。
このような「見守り・安否確認」は、多くの自治体が行っているので、1度お住いの地域のHPを確認してみてください。
介護保険で使えるサービスは、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」です。
ただし、このサービスは要支援1.2の方は対象外です。
これは、利用者の安否確認だけでも受けられるサービスです。
利用者には、何か困ったことがあれば、簡単に操作できる電話をお渡しして契約している事業所につながるようになっています。
そして、何かあれば介護職員が対応し、必要であれば駆けつけます。
家の掃除や料理、身体介護は必要ないけれど、家族は遠方で月に1~2回しか様子を見に来ることができない方にとっては、安心できるサービスです。
ホームヘルパーが、利用者の家に毎日訪問し、バイタル確認をします。
そして、異常があれば、訪問看護と連携をしている場合には訪問看護に連絡します。
もし、訪問看護と契約していなくても、なにかあれば家族にご連絡するサービスとなっています。
また、定期巡回でも掃除や食事の用意・買い物の代行もできます。
何か困った時に、なじみのヘルパーに対応してもらう方が安心という方には、最適の介護サービスです。
要介護1~5の認定を受けた方 | |||
サービス費用の設定 | 利用者負担(1割) (1月につき) | ||
訪問看護サービスを受ける場合 | 訪問看護サービスを受けない場合 | ||
要介護1 | 8,267円 | 5,666円 | |
要介護2 | 1万2,915円 | 1万114円 | |
要介護3 | 1万9,714円 | 1万6,793円 | |
要介護4 | 2万4,302円 | 2万1,242円 | |
要介護5 | 2万9,441円 | 2万5,690円 |
何かあったらガードマンが駆けつけてくれる、民間で行っている見守りサービスを2つご紹介いたします。
これは、ALSOKから、コントローラーという緊急通報装置を購入かレンタルをします。
コントローラーには「緊急」と「相談」ボタンがあり、突然の体調不良や何かあった時のために、「緊急」ボタンをおすとガードマンが駆けつけます。
「相談」ボタンをおすと、看護師が生活相談を24時間対応してくれます。
緊急通報装置を購入する場合 → 1,870円(初期費用あり)
また、親御さんの様子や今、家にいるかどうかを、メールで知らせしてくれるサービスもあります。
こちらは550円~1,133円の費用が別にかかります。
セコムにも見守りサービスがあります。
緊急通報ボタンではなく、親の自宅の生活動線にセンサーをつけて、何か異常があれば、セコムに緊急通報される仕組みです。
また、親御さんの外出時・突然の急病でも、緊急ブザーを握るだけで、セコムが駆けつけてくれるので安心です。
また、電話で24時間看護師が常駐しているので、健康相談を受けるサービスもあります。
携帯でセコムのアプリを通して離れている親御さんの状態が見られるので、安心です。
※初期費用は、別途かかります。
参照元:セコム・ホームセキュリティー
こちらは費用がかかりますが、ガードマンが駆けつけて救急車の手配を行ったり、24時間看護師が対応を行っています。
また、防犯面に関しても、安心です。
自治体・介護サービス・民間とさまざまな見守りサービスが存在します。
住んでいる場所がお互い県外であれば、駆けつけるのも大変です。
いざという時のために、見守りサービスがあると知っているだけでも安心です。
また、高齢の方は、携帯を使いこなす事が難しい場合があります。
見守りサービスで何かあった時の緊急通報は、ボタンを押すだけといった簡単なシステムになっているので、高齢の方でも使いやすいというのも安心です。
今回ご紹介したほかにもいろいろな安否確認サービスがあります。
遠方に住んでいる親御さんの生活が心配な方は、安否確認サービスを活用してみてください。(執筆者:現役老人ホーム施設長 佐々木 政子)
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