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まずは今一度、死亡保険のメリットをまとめます。
無料保険「フリーケア・プログラム」 徹底分析した結果わかった3つの注意点。
デメリットは、以下のようなお金にまつわる事です。
マイナス金利政策導入に伴う保険料率の低下が、これらを助長しています。
では、以下の保険で保険料をシミュレーションします。
解約返戻金がありますが、保険料を払込んでいる間は解約返戻金を安く抑えられている低解約返戻金型終身保険がおすすめです。
その理由は、それによって保険料が安くなっているからです。
≪画像元:オリックス生命保険株式会社≫
≪画像元:オリックス生命保険株式会社≫
図2は、保険料を払い終わった後、解約返戻金がグッと増える事を示しています。
≪画像元:オリックス生命保険株式会社≫
86才までの21年間保険料を払い終えた時点で、支払った保険料総額が保障額300万円を超えます(313万4,376円)。
この時の解約返戻金は142万3,290円(返戻率45.4%)です。
生きてる間ずっと保険料を払う終身払は、解約返戻金が抑制されたままです。
≪画像元:アクサダイレクト生命保険株式会社公式ホームページ≫
≪画像元:アクサダイレクト生命保険株式会社公式ホームページ≫
この保険の保険料払込期間は終身のみ、短期間で払い終える事はできません。
このプランの場合、18年間保険料を払ったところで支払った保険料の総額が保障額を上回ります(301万3,200円)。
85才時点の解約返戻率が41.4%、返戻率は年々低下していきますので(図4より)、オリックス生命保険のライズ(2) 終身払よりは返戻率が低いと推定します。
≪画像元:オリックス生命保険株式会社≫
※更新後の保険料は今の保険料率で計算しているため、参考としてご覧ください。
≪画像元:オリックス生命保険株式会社≫
ファインセーブはインターネットでの加入ができず、解約返戻金はありません。
90才満了なので期限付きではありますが、保険料は一定です。
90才でま掛け続けた場合の保険料総額は270万2,700円です。
オリックス生命の定期保険には「ブリッジ」という商品もあります。
これはネット加入限定の保険で、そのため保険料が安く設定されています(月額100円程度)
しかし以下の理由により、今の例の方にはおすすめしません。
従ってオリックス生命の定期保険として、上記のファインサーブを挙げました。
≪画像元:アクサダイレクト生命保険株式会社公式ホームページ≫
※更新後の保険料は今の保険料率で計算しているため、参考としてご覧ください。
こちらも解約返戻金はありません。
オリックス生命「ブリッジ」同様、保障は500万円以上、保険期間は最長80才までなので、おすすめはしません。
しかしブリッジの保険料(7,856円、更新後1万7,903円)より安いので、参考までにご紹介します。
保険期間は1年毎の自動更新です。
増額の場合のみ、新たに健康状態が問題となります。
加入可能な年齢は84才までで、保険期間は最長90才まで。
保険料は5才刻みで高くなっていきます。
≪画像元:SBIいきいき少額短期保険株式会社≫
※更新後の保険料は今の保険料率で計算しているため、参考としてご覧ください。
表1:保険料シミュレーション結果
会社名・商品名 | 着眼点 | |
終身保険 | オリックス生命 ライズ①80才払済 | 保険料総額 3,229,740円 |
オリックス生命 ライズ②終身払 | 21年間で保険料総額が保障超え | |
アクサダイレクト 終身払 | 18年間で保険料総額が保障超え | |
定期保険 | オリックス生命 ファインセーブ ①10年更新 | 90才までの保険料総額 4,403,160円 |
オリックス生命 ファインセーブ ②90才満了 | 90才までの保険料総額 2,702,700円 | |
(参考) アクサダイレクト 10年更新のみ | (参考) 保障500万円 保険期間80才まで総額1,933,800円 | |
少額短期保険 | SBIいきいき少短 死亡保険 | 90才までの保険料総額 6,349,800円 |
保障内容については各社大きな違いはありませんが、このような検討材料もあるというところを挙げます。
最終的にどの保険を選ぶかは、保険料と保険期間の検討になると考えます。
表1の例からはオリックス生命ファインセーブ90才満了が良いと考えますが、90才で保障が切れる点をどう判断するか…。
令和2年の平均余命は、
年々延びてはいます。
参照:厚労省「主な年齢の平均余命」
このシミュレーションで、最善の選択をしてください。(執筆者:金澤 けい子)
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