将来の資産形成のために積立NISAやiDeCoといった制度を活用し、投資信託を購入している方も多いと思います。

「始めた当初は市場の状態も良く、順調に値上がりしていた」

「でも最近になって価格が下落し、不安になってきた」

「オミクロンの影響も心配だしこのまま継続していていいのかな?」

「いっそのこと別のファンドに乗り換えをしたり、積立を停止したりした方が良いのかな?」

最近ではこんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

人気の米国株も直近では不安定な動きをしております。

日本株に至っては不調です。

相場に慣れていない人ほどこういうタイミングで不安になるのも当然です。

今回は暴落時に絶対にやってはいけない2つの行動と題して解説したいと思います。

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【NG1】暴落時に狼狽売りをしてしまう

昨今の株式相場は絶好調でした。

ここ数年内に投資を始めた多くの人がプラス収支になっているはずです。

特に初心者から上級者にも人気の全米株式やS&P500連動型投資信託を購入している場合はほぼ全ての人がプラスになっているといっても過言ではないでしょう。

ですが上昇相場はずっと続くものではありません

どこかのタイミングで揉み合い、場合によっては下落相場入りするということも視野に入れておく必要があります。

特にこれからの米国株式相場についてはさまざまな良くない情報もあり、上昇相場がいったん終了するのではないかとの見方が多くなってきております

直近でも11月末から12月頭にかけても大きな下落がありました。

今回の下落で不安を感じられた方も多いかもしれません。

この下落が一時的なものなのか、はたまた下落相場の始まりなのかはまだ誰にもわかりませんが、一ついえることは「下がったからといって売ってはいけない」ということです。

株式にしても債券にしても不動産や金にしても全て値動きがあります。

上がることもあれば下がることももちろんあります。

投資以外の日常生活においても私たち日本人はさまざまな値動きの影響を大きく受けています。

円安に動けば輸入品の値段が上がりますし、原油価格の上昇でガソリンの値段も上がります。

そういった値動きを受け入れて投資を行うべきだということは聞いたことがあるかと思います。

暴落が不安だから売ってしまう=投資を始めた目標からずれてしまう」のではないでしょうか。

積立NISAやiDeCoをしている多くの方は「長期的な資産形成」を目標に始めたはずです。

当初に掲げた「長期的な資産形成」という目標を絶対にずらしてはいけません。

「長期投資として始めたはずのものが狼狽売りをしてしまい短期で終わってしまった」

「売った後に値段が再度上昇」

「気づいた時には売った値段よりもはるか上…」

「再開するにしても高値で買ってしまう気がして投資をやめてしまう」

なんてことになってしまったら全てが水の泡です。

上昇の次は下落がきます。

そしてまた上昇が始まります。

特に米国株式は毎度この上げ下げを繰り返して長期的に上昇してきました。

もちろんこれからも必ずそうなるとはいえませんが、少なくとも「過去ずっと繰り返されてきたこと」の方が起こる確率は高いはずです。

・ 長期的な視点

・ 余裕資金

この2点の軸をずらさなければ暴落時に売ってしまうことはないはずです。

【NG2】暴落時に積立を停止してしまう

「どんどん下がる相場が不安」

「購入しても下がるから不安」

こういった理由から暴落時には積立を停止し、再び上昇相場がきてから再開した方がよいのではと考える方もいるようです。

確かにどれだけ投資をしても資産が目減りし続けると不安になるのも仕方ありません。

ですが積立を停止するべきではありません

暴落している(値段が下がっている)時こそ同じ手出し金額でより多くの口数を購入することができるというメリットもあります

つまり暴落時でもチャンスだと思って積立を継続することが大切なのです。

暴落の終わりからの上昇の始まり、つまり相場の「底」は後にならないと誰にもわかりません。

相場の流れを当てることができるのであれば投資信託を買うのではなく、個別株投資をした方が大きく稼ぐことができます。

それも短期間でです。

ですがプロでも相場の流れを当てることは至難の技です。

投資のプロでもない多くの方が「暴落はここで終わり!これから上昇が始まる!」なんてことをピタリと当てることは不可能だと思ってください。

だからこその積立投資です。

どのように値段が動くかわからないからこそ、どのように動いても良いように設定されているのが積立投資の強みです。

定期的に一定額を積立することによりどのような相場の動きがあったとしても最終的には利益が出る可能性が高くなります。

値段が下がっている時はより多くの口数を購入することができ、後の上昇時に多くの利益を出すことができる。

これがドルコスト平均法であり、長期投資の最適解です。

暴落時にも積立を停止することなく、ぐっ直に続けることが大切です。

・ 長期的視点

・ 余裕資金

やはりこの2つの考え方は大切です。

暴落時にも積立を継続すること そのために長期的視点と余裕資金で行うことが大切です

積立NISAやiDeCoを始めたきっかけは「長期的な資産形成を行うこと」だという人がほとんどのはずです。

なぜならこれらの制度は短期投資には向かず、長期的視点で利益が出るものだからです。

長期的視点に立てば目先の暴落は関係ありません。

むしろチャンスです。

・ 暴落しても売却しないこと

・ 暴落しても積立を継続すること

これが長期投資を行う上での鉄則です。

ですが資産が目減りするのをじっと耐え続けるのには非常に忍耐が必要です。

終わりがいつ来るかわからないことほど恐怖を感じるものです。

特に初めての下落相場を経験する初心者なら尚更です。

そこで大切なのが先ほどからお伝えしてる「長期的視点」「余裕資金」この2つです。

あらためて自身の投資戦略がこの2点をしっかり抑えているか確認してみてください。

この2点を抑えていれば暴落が来ても取ってはいけない行動を避け、取るべき行動を取り続けることができるはずです。(執筆者:FP技能士2級、証券外務員1種 冨岡 光)

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情報提供元: マネーの達人
記事名:「 【投資】暴落時に「絶対にやってはいけない」2つの行動