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【今週の日経平均を考える】強い上昇の終焉と考え、次のトレンドを見極める1週間
金曜日算出のSQ速報値が2万8,098円となり大引けで割り込み、今週の動き次第ではさらなる深押しもあり得るということを後押ししています。
もし8月20日の安値を明確に割り込むと2月16日と9月14日で作られるダブルトップのネックライン割れで下げ加速となるし、昨年3月のコロナショック明けの上昇が明確に終焉となることとなり安値目途算出が難しくなります。
週足を見ると陰陰のたすきで終値で切り下げしていることで弱いと見受けるも、下髭形成で反発の雰囲気も出していると考えます。
大きな流れで2020年3月の安値と8月20日の安値ないし昨年10月30日と8月20日の安値を結んだ切上がりのラインが、下値支持線になっており底硬いイメージが作られていると考えます。
この2つのラインを明確に割り込めば、コロナショック明けの上昇が終焉を示すこととなります。
一目均衡表では、雲に本格的に侵入するか、スローストキャスティクスでは2本のラインがしっかり下まで降りていくか注目です。
降りていくためには、日足でダブルボトムを作りに行くか、底割れすることが必須となりそうですが注意深く観察が必要そうです。
週足的には変わらずBOX示唆と見受けます。
ファンダメンタルとしては、国内は岸田首相誕生に伴うご祝儀的な反応なく、解散公示の日程が発表されるも急反発を呼び起こすことなく織り込み済の反応です。
今後選挙絡みで上げるには自民が圧倒的優勢や野党の圧倒的劣勢雰囲気が出ないとマーケットは反応薄となることも想定されそうです。
世界経済としては変わらず中国の景気減速という爆弾を意識しつつ米国のテーパリングに向かい状況下で足軽に上げることが出来ない状況と考えます。
雇用統計では失業率がコロナ前の状況に戻るも就業者数の増加は鈍化するという内容で、市場の反応は甲乙つけられずという状況です。
そんな中米国10年債の利息が1.60を上回り、合わせて為替が円安に振れているにも関わらず日経は反応薄となっているのが気になります。
急角度の下向きは変わらず、株価の位置としては週末上に飛び出し週末入りとしています。
この動きで週明け5日線の向きを変えられるか注目です。
1か月半ぶりに向きを下に変えました。
これを維持するのか、上向きと変えて「波うち」とするのか注意深く観察が必要になります。位置としても反発できず下を乖離したまま週末入りとなっています。
水曜日に7.6%まで最大に乖離を広げました。
この乖離率はそろそろ反転示唆という乖離で反発の雰囲気となっています。
25日線よりも先に向きを下と変えてレアなケースを作りました。
位置としても下への乖離を維持した1週間となっています。
週末の足型としては、「塔婆」のような「とんかち」のような足型で上値の重さを伺わせ下を示唆となっています。
トレンドラインとしては、10月30日と8月20日の安値を結んだラインをサポートラインとして下げ止まったように見受けます。
8月20日の安値をオーバーシュートと考えると、きれいに下が並んだBOX形成と見ることも出来ます。
合わせてボリンジャーバンドも参考に見ていきたいと思います。
上に関しては目先10月4日から5日の窓を終値で埋められるか注目です。
その上に75日線があり、その上に25日が抵抗線になると考えられ、9月22日の安値の横軸も気にしていきたいと考えます。
一目均衡表を見ると雲の中で推移しておりトレンド変換を起こすか迷っているところと見受けます。
雲が切りあがることで雲から下離れをしやすい環境の中、雲の上に出れるか注目です。
ボリンジャーバンドでは、バンドが収斂しきれない中での拡大は、波うち形成を示すこととなりそうという予見もします。
今後向きの変化に注目です。
BOXだとすると+1σまで反発が想定されます。
下落に転じるなら-1σを上回れず再度-2σを割り込んで10月6日の安値を割り込めば、下落入りの可能性を高めてくると考えます。
前週に上げきれずデットクロスし再度売られすぎゾーンまで降りてきてクロスの位置も下げていることや上向きへの角度が緩やかであることから弱いを示していると見受けらます。
BOXをメインシナリオとするもテクニカル指標的に弱さも示されており底割れという展開も想定が必要そうです。
BOXであれば25日線より上までの反発が想定されますが、安値更新することがあれば苦しくなると考えられます。
上の窓埋めから25日線を目指す動きが出来るか、大き目なBOXになれるかの見極めながら相場と向き合いたいと思います。(執筆者:城 晶子)
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