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つみたてNISAとiDeCoの特徴やそれぞれの違いについて簡単にみていきましょう。
つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を促進、支援するための非課税制度で、2018年1月にスタートしました。
本来投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用すれば毎年40万円までの投資に対して出た利益は非課税にできるのが特徴です。
さらに20年間利用できるため、長期でコツコツと資産を形成していくのに向いています。
iDeCoは、正式名称「個人型確定拠出年金」と言い、2001年10月に始まりました。
当時は正式名称と「個人型確定拠出年金」と呼ばれていましたが、iDeCoの愛称がつけられたのは2016年9月のことです。
iDeCoは、毎月決まった金額を積み立てて自身で運用をし、資産を形成していきます。
受け取りは原則60歳以降、年金・一時金もしくは年金と一時金を併用して受け取る方法から選択することが可能です。
運用期間中に出た利益には課税がなく、さらに一時金で受け取った場合も1,500万円までは非課税となっています。
【メリット】
・ 100円からと少額から積み立て可能
・ 最長20年にわたって非課税で運用できる
・ 投資の対象が低コストの投信やETFのみ
・ いつでも売却ができる
・ 年齢の上限がない
【デメリット】
・ 投資対象が限られている
・ 損益通算や繰越控除ができない
・ 非課税枠が翌年に持ち越せない
つみたてNISAは、年齢の制限がなく100円からと少額で積み立てができるため、だれでも気軽に始められるのが魅力。
長期的に見ると非課税投資枠も大きく、いつでも売却できる利便性の高さもメリットと言えるでしょう。
一方、取扱商品は金融庁に定められている投資信託かETFのみと数が投資できる先が少ないほか、他の運用益と相殺したり、年をまたいで繰越をしたりはできない点には注意が必要です。
【メリット】
・ 運用中に出た利益は非課税
・ 掛金についても全額非課税で所得控除の対象となる
・ 受け取り時は、「退職者控除」「公的年金等控除」が使える
・ 転職または離職をしても掛金の拠出継続が可能
【デメリット】
・ 加入年齢に制限がある
・ 原則60歳までは引き出し不可
・ 口座開設や維持に手数料がかかってくる
・ 最低積み立て金額が5,000円から
iDeCoの最大のメリットは、積み立てた金額すべてが所得控除の対象になる点です。
さらには、積み立てたお金を受け取る際も控除制度を利用することも可能です。
一方で、デメリットとしては加入制限がある点や、原則60歳まで引き出しできない点が挙げられるでしょう。
また、iDeCoを始めるには銀行や証券会社などで専用口座を開設しなければなりませんが、開設には2,829円(税込)、口座維持のためには1か月で数百円程度の手数料が必要となります。
年間で換算すると、それなりに維持費がかかる点には注意が必要です。
上記で紹介したそれぞれのメリット・デメリットを踏まえ、つみたてNISAとiDeCoの選び方のポイントについて考察してみましょう。
・ 老後資金の形成と決まっているならiDeCo
iDeCoは原則60歳に到達するまでは積み立てたお金を引き出せないというルールがありますが、つみたてNISAはいつでも引き出しすることができます。
そのため、中長期的にみて子供の教育費やマイホーム購入費の捻出などが見込まれる場合や、将来の見通しが立てにくい場合においては、つみたてNISAで資産形成を行っていくほうが安心です。
一方、資産形成の目的が老後のためという人や年金の足しにしたいと考えている人の場合は、iDeCoのほうがよいでしょう。
また、自営業やフリーランスなど将来公的年金を受け取れる金額が少なく不安という人にも、iDeCoはおすすめです。
iDeCoは始めるために最低金額5,000円/月の掛け金が必要となりますが、つみたてNISAは100円と少額から始めることが可能です。
さらにiDeCoは口座開設に2,829円や維持費として数百円の手数料がかかりますが、つみたてNISAは必要ありません。
そのため、毎月1万円近くを確実に捻出できる場合はiDeCoも選択可能ですが、この金額に少し不安がある場合やまずは少額から運用してみたいという場合は、iDeCoから始めてみるのがよいでしょう。
「節税効果の大きいもののほうがいい」、「お得さを重視して選びたい」という場合は、iDeCoのほうがおすすめです。
つみたてNISAは運用益が非課税になるのが特徴ですが、iDeCoであれば運用益の非課税に加えて給料からいつも天引きされている税金を減らし、年末調整で取り戻すことができます。
例えば、毎月の掛け金が1万円だった場合、所得税10%・住民税10%で仮定すると年間で2.4万円の税金が軽減されることとなります。
iDeCoを始める年齢にもよりますが、早い段階で始めた人でこれを60歳まで続けるとなると、かなりの節税効果が見込めることとなるでしょう。
一般NISAとつみたてNISAは併用することはできませんが、つみたてNISAとiDeCoについては併用することが可能です。
そのため、資金に余裕があるのであれば、双方を併用するというのも方法です。
つみたてNISAは中長期的な資産形成に適していて、iDeCoは長期的な資産形成に適しています。
ゆえに、つみたてNISAは子供の将来のために、iDeCoは自身の老後のためにといった使い分けをすることもできるでしょう。
また、つみたてNISAのみだと株式にしか投資ができませんが、iDeCoと併用すれば債券や金へも投資できるため、分散投資も可能となります。
投資金額のバランスを考えながらうまく配分を行い、それぞれの恩恵を受けながら資金を貯めていけるとなおよいでしょう。
つみたてNISAもiDeCoもどちらも老後の資金作りという投資ニーズと節税効果という点が魅力の制度ですが、それぞれ特徴やメリット・デメリットは異なります。
そのため、何となくで始めてしまうと、思っていたような効果が出なかったり、途中解約の必要性に迫られて損してしまったりする場合もあるかもしれません。
そうならないためにも、しっかりとそれぞれの特性を理解したうえで自身に適した方法を選ぶことが大切です。
どちらも早くに始めるほど高い効果が期待できます。
ぜひこれを機にあなたもつみたてNISAやiDeCoを始めてみてください。(執筆者:元銀行員 吉村 みき子)
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