大学生にして下着ブランド「feast」を運営していたハヤカワ五味は、前日に投稿したツイートが原因で学校を休んだことがあった。たった140字のツイートに対して、リツイートの勢いが収まらず、程なくして1.5万リツイートの大台に到達していたからだ。今でこそ1万超えのリツイートは珍しくないが、5、6年前には滅多に拝めないような数字だった。

どこまでも広がっていくツイート、次々に生まれてくる意見のすべてに目を通し続けた彼女は、当時こんな感想を抱いた。「人間ってこんな酷いことを言えてしまうのか?」と。

しかし今、彼女が発信する情報は、以前のそれとは明らかに異なっている。多くの人に情報が拡散されていく中、ネガティブな意見がマジョリティを占めることはほとんどない。そして驚くべきことに、黎明期から現在までSNSの最前線に立ち続けた彼女は、数年前から自身に担当編集者を付けているのだ。

そんなハヤカワ五味は、今どんな価値観を持って自身の発信と向き合っているのか? そしてなぜ、発信が大きく拡散されても燃えないのか。その現象の裏に隠された無数の配慮とこだわりに迫った。

情報提供元: ログミー
記事名:「 炎上文化は断ち切れるのか? ハヤカワ五味氏が考える、次世代が持つべきSNSの価値観