TOKYO, Oct 14, 2020 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、水の電気分解で水素を製造する水電解装置の開発・生産を手掛けるノルウェーのハイドロジェンプロ社(HydrogenPro AS)に出資しました。新規株式公開(IPO)により同社が事業拡大に向けた増資をはかるのを機に、新株購入募集に応募したものです。脱炭素化時代に向けた持続可能な社会の実現に貢献すべく、中核技術となる水電解装置の技術を持つ同社との戦略的パートナシップを構築し、当社としては水素製造プラントの供給に取り組んでいきます。

ハイドロジェンプロ社は、テレマルク(Telemark)県のポルスグラン(Porsgrunn)に本拠を構える2013年設立の企業で、水電解装置の技術は1927年に電力会社ノルスク・ハイドロ(Norsk Hydro)が同県内で操業した水電解技術による肥料・重水製造工場が起源となっています。加圧アルカリ槽を用いた水電解技術により、9,000kW級(水素製造能力4.4トン /日)の水電解式水素製造装置を開発済みであり、現在、10万kW級(同48トン/日)のプラントを実用化する計画を進めています。

グリーン水素製造プラントに対する期待は、欧州を中心に高まっています。フランスは、2030年までに650万KWのグリーン水素製造設備を目標にすると発表。ドイツも、2030年までに500万kW、2040年までに1,000万kWの水素製造能力の獲得を目指しています。これらを踏まえ欧州連合(EU)では、2030年までに4,000万kWの水素製造能力を獲得する構想を打ちだしています。

当社は今回、ハイドロジェンプロ社への出資により、同社の水電解装置と再生可能エネルギー由来の電気を利用して製造する、いわゆる"グリーン水素"の製造・供給の分野に進出するとともに、製造された水素を活用する発電システムや肥料製造設備、製鉄所など産業の脱CO2化の普及に向けた技術革新を探求していきます。また、"グリーン水素"への取組みと並行し、地球の持続可能性を高めていく技術的アプローチとして、 "ブルー水素"と呼ばれるCCUS(CO2回収・利用・貯留)と組み合わせた、CO2を排出しない化石燃料由来の水素エネルギーの可能性も追求していきます。

三菱重工グループは、脱炭素社会の実現、社会の持続可能な発展に貢献するとともに、それらの事業活動を通じて企業として成長してまいります。

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概要:三菱重工業株式会社

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記事名:「 三菱重工、ノルウェーの水電解装置会社ハイドロジェンプロ社に出資