◆実はアメリカの足を引っ張っていた日本・イタリア・ドイツ 日本・イタリア・ドイツがアメリカの足を引っ張り、日本がいかに優柔不断で孤立していたかを論じる報道がアメリカで見られる。たとえばアメリカのVOA(Voice of America)やワイントン・ポストなどの記事である。
6月12日付けのVOAは“G-7 Split on Biden’s Anti-China Push”(G7、バイデンの反中推進に賛否両論)(※6)という見出しの報道をしているが、その中で「イタリア、ドイツやEU代表は反中推進に消極的で、むしろ中国に協力的な傾向にあるが、(中略)日本は最もどっちつかずで躊躇している(アンビヴァレントだ)」と表現している。
また6月13日付のワシントン・ポストは“Biden asks G-7 to take a tougher line on China, but not all allies are enthusiastic”(バイデンはG7に中国への厳しい対応を要請するも、すべての参加国が乗り気なわけではない)(※7)という見出しで同様の報道をしているが、特に日本に関しては「中国は隣国であり、最大の貿易相手国でもあるので、中国と仲たがいすることを警戒している」としている。