ICO調査会社のICOマーケットが2018年第3四半期のICO市場調査について、15日付でレポートを公開した。同社は第3四半期のICO市場について「全体的に絶望的」とコメントしている。

同レポートによれば、18年第3四半期に発表されたICOプロジェクトは597あり、調達額は2030億円を超えたものの、前期の9350億円から大幅に下回っている。また、597のICOプロジェクトのうち、57%が100,000ドル以上の資金調達を得ることができなかったという。第2四半期では、完了したICOプロジェクトの7%のトークンが売却されたが、第3四半期ではわずか4%に減少した。

このほか、同社は以前に発表されたICOプロジェクトのうち、19%がウェブサイトやSNSアカウントを削除したと報告している。これは第2四半期の9%から増加している。

ICO市場の軟調については、米証券取引委員会(SEC)が規制強化を進めていることが一因として考えられる。SECは、今年3月、ICOを巡る捜査を強化するとして、今年6月にはICOトークンを証券とみなす検証に乗り出すと報じられた。また、11月17日には、既に2つのICOプロジェクトのトークンセールが未登録証券に該当すると告訴したことを公表しており、今後も規制強化に乗り出す方針を明らかにしている。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 ICO調査会社、第3四半期のICO市場は「全体的に絶望的」【フィスコ・ICOニュース】