米国とカナダの規制当局は、イニシャルコインオファリング(ICO)を協調して取り締まり強化に踏み切った。”Operation Cryptosweep”と呼ばれる取り締まりは5月初旬から始まったばかりで、今月、新たに70人の捜査員が投入され、35件の強制捜査に踏み切った。

北米証券管理者協会(North American Securities Administrators Association)のJosephBorg委員長は21日にオペレーションを発表し、記者会見で「本日の発表は氷山の一角だ」と、述べた。米国のウォールストリートジャーナル紙は先週、独自に1450のICO調査を実施。そのうち271が不正、または詐欺にあたる戦略を用いていたことが発覚している。

証券当局者は同時に、米商品先物取引委員会(CFTC)と、捜査に関する非公式な情報を共有することでも合意。連邦・地方規制当局は市場の監督や取り締まりで協力を進めていく方針。CFTCのクリストファー・ジャンカルロ委員は「この合意で、CFTCや地方証券管理者が情報を共有し、不正行為を見つけ、阻止する手段が広がる」と歓迎する意を示した。

仮想通貨ビットコインは21日、取り締まり強化の報道が警戒され、上値の重い展開となった。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 米国とカナダ、合同でICO取り締まり強化へ=WSJ【フィスコ・ICOニュース】