世界初の分散型デジタル法定通貨とあるソブリン(SOV)の「紙幣」を発行すると、ブロックチェーン技術開発企業のTangem社が公表した。発行されれば、SOVは米ドルと共に、マーシャル諸島共和国の正式な法定通貨となる。

SOVはブロックチェーン技術に基づいており、ビットコイン等と同様に中央集権型ではなく分散型でネットワークが運営される。

SOVの「紙幣」の発行については、仮想通貨のスマート・カード・ウォレットの製造を手掛けるTangem社が手掛ける。スマート・カード・ウォレットとは、インターネットに接続していない安全な状態で仮想通貨を管理できるカード状のウォレット(仮想通貨を保管する場所)だ。

デジタル通貨のSOVを安全に管理し流通させる方法として、スマート・カード・ウォレットを発行して「紙幣」のように扱えるようにする。インターネット接続されているかどうかに関わらず、ユーザーがデジタル通貨に公平かつ平等にアクセスするための手段だとしている。

同社のリリースでは、マーシャル諸島共和国の大統領補佐官デビッド・ポール氏の「Tangemは、遠い離島の居住者を含むすべての国民が、SOVを使用して簡単かつ実質的に取引する手助けとなる」という発言も紹介している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 マーシャル諸島、世界初の分散型のデジタル法定通貨発行へ【フィスコ・アルトコインニュース】