米大手仮想通貨決済企業サークル社が、独立系会計事務所グラントソントンの監査の下で発行した報告書の中で、サークル社の発行する米ドルペッグのステーブルコイン(価格安定型の仮想通貨)であるUSDコイン(USDC)の総額と同社が保有する米ドルの額とを公開した。

USDCコインは、1USDCが1ドルとなるように価格をペッグしているコインで、USDCの価値は発行元であるサークル社が同量の米ドルを保有することによって担保される。

報告書によれば、サークル社の発行するUSDコイン総額が251,211,148 USDCに対して、同社が確保している米ドルは251,211,209ドルとなっており、発行しているトークン数を上回る米ドル残高があると証明されている。(2018年12月31日協定世界時23時59分時点)

ステーブルコインの先駆けとして最も普及していたのは仮想通貨テザー(USDT)だが、昨年よりテザー発行元が本当に担保となる米ドルを所有しているのか、また、仮想通貨の市場操縦に利用されているのではないかという議論が持ち上がっていた。この疑惑はまだ完全に晴らされてはいない状態だ。

テザーへの不信感が高まる中、昨年USDCの他にもジェミニ・ドル(GUSD)、パクソス・スタンダード(PAX)という新たな米ドルペッグ型通貨が発行された。発行者であるジェミニとパクソスは、それぞれ監査法人から証明書を得て担保を管理している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 価格安定型通貨USDC、米ドルで100%価値担保されている=監査法人【フィスコ・アルトコインニュース】