オーストラリアの実業家でブロックチェーン企業nChainのチーフ・サイエンティストを務めるクレイグ・ライト氏が、米商品先物取引委員会(CFTC)に対して、自分がビットコインのプロジェクト開発に携わったと主張する文書を提出した。

2月15日に米商品先物取引委員会に提出された文書の中でライト氏は、自身が「サトシ・ナカモト」という仮名の下に1997年から開始していたビットコイン・プロジェクトを完成させたとしており、また同プロジェクトは「BlackNet」という名前で豪産業経営強化局に登録していたものだと主張。

また、ビットコインやイーサリアム、ICO(新規仮想通貨公開)などブロックチェーン基盤のプロジェクトに関して大きな誤解や詐欺の蔓延が起こっていることから、同氏は自身のことをより公にしようと決断したとしている。

ライト氏は2016年にも一度自分こそがビットコインの生みの親のサトシ・ナカモトであると主張したものの、提出した証拠が不十分だと指摘され「申し訳なかった」とこれ以上の証明を行わないことをブログ上で謝罪と意志表明を行っていた。また、自身がサトシ・ナカモトであると名乗る人物は他にもおり、今後の動向が注目される。

ライト氏の所属するnChain社は、ビットコインSV(BSV)という昨年ビットコインキャッシュ(BCH)から分岐した仮想通貨の開発に注力している。nChain社はまた、仮想通貨SBIホールディングス<8473>の子会社であるSBI BITSと2017年に仮想通貨のセキュリティーについて戦略的パートナーシップを締結している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 クレイグ・ライト氏、米CFTCに自分がビットコイン制作者と主張【フィスコ・ビットコインニュース】