ブロックストリーム社、ビットコイン保有量証明の標準化ソリューションを公開【フィスコ・ビットコインニュース】

大手ビットコイン開発企業ブロックストリーム社が、ビットコイン（BTC）の取引所におけるビットコイン保有量証明の標準化ソリューションを公開したと自社のホームページで明らかにした。

同社はソリューション開発の経緯について、仮想通貨取引所がユーザーと規制当局に対してユーザーの資金を正しく管理していることを証明するという需要は年々増していると指摘。またハッキング事件が多発する中、ビットコインを準備金勘定としてどれくらい保有しているか証明することは顧客の信頼維持の面で各企業にとって重要な課題としている。

また現状、いくつかの仮想通貨取引所は自社のビットコイン保有量を第三機関に対して証明しているが、その際には独自の社内ソリューションを用いている。この確認作業には専門的な技術知識が必要となるため、ユーザーの誰もが自身が利用する取引所の保有量を確認できるという状態ではないという問題点を指摘し、保有量証明の標準化が有用であるとする。

ブロックストリーム社がオープンソースで公開したソリューションは、ビットコイン取引所がユーザーの資金を保管する際の幅広い方法に対応しており、業界で最も実践的であると告知している。

昨年、米ドルとの価格ペッグをうたう仮想通貨テザー（USDT）が、本当にテザーの価値担保となる米ドルをテザーと同量保有しているのかという疑惑が浮上し、ひいてはテザーがビットコインの相場操縦に利用されているのではないかと長期間取り沙汰された。テザーの場合には法定通貨の保有量を第三機関に証明するというやや別方面の話だが、今後仮想通貨取引所運営の透明性を高める目的でさらなる技術開発の進展が望まれる。



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