北朝鮮が2017年、マイニングやハッキングによって11,000ビットコインを取得したことが推測される。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジアが2日、米国家安全保障局(NSA)の元職員でアジア太平洋地域のサイバーセキュリティを管轄していたプリシラ・モリウチ氏の発言を紹介したことによって明らかになった。ビットコインの価格がピークに達した17年12月であれば、奪取されたビットコインの価値は2億1000万ドル(約221億円)相当になるという。

モリウチ氏は北朝鮮が仮想通貨に関心を持つのは、国際社会による経済制裁に対抗し、政権や核・ミサイル開発を強化する資金源を確保するためと見ている。

1月8日には米サイバー防衛会社エイリアンボルトによって、仮想通貨モネロを採掘し、平壌にある金日成総合大学のサーバーに送金するマルウェアが確認されたことが報告された。また2月5日には韓国の情報機関、国家情報院が、北朝鮮が昨年、サイバー攻撃により韓国から260億ウォン(約26億円)相当を奪ったと国会で報告している。国情院は北朝鮮によるハッキングが続いていることから、海外の情報機関と共同で対応する方針を伝えている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 北朝鮮、2017年に11,000ビットコインを奪取か【フィスコ・ビットコインニュース】