カナダの電力会社ハイドロ・ケベックは15日、マイニング事業者向けの電気料金の引き上げを検討していると述べた。ケベック州は冬期の寒冷な気候に加え、豊富な水力を背景とした水力発電による電気料金の低さから、マイニングに適した土地だとして、マイニング事業者から注目を集めていた。中国での仮想通貨規制強化を受け、既に何社かは拠点をケベックに移しているという。

同社は豊富な余剰電力を抱えていることから、大量の電力を使用するマイニング企業が魅力的な顧客になるとして、誘致を検討していた。しかし、想定以上の電力需要を受け、マイニング事業者向けの電気料金の引き上げも視野に入れているのだという。

中国政府は1月、地方当局に対して仮想通貨のマイニング事業停止を指導するよう求めており、多くの企業が移転、あるいは移転先の検討を進めている。同社にも100件以上の問い合わせが来ていると報じられており、今後も激しい競争が続きそうだ。国内でもマイニング事業への参入を表明した企業がいくつかあるが、そうした企業がどのような方法をとるのか気になるところだ。



<DM>

情報提供元: FISCO
記事名:「 加電力会社ハイドロ・ケベック、マイニング需要の増大で電気料金引き上げを検討【フィスコ・ビットコインニュース】