*09:38JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、投資家の慎重スタンスが継続する流れ 【ブラジル】ボベスパ指数 136463.65 +0.28%
21日のブラジル株式市場は3日続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比376.24ポイント高(+0.28%)の136463.65で引けた。日中の取引レンジは136085.84-137039.54となった。

買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。米利下げ期待が再び高まっていることが支援材料。また、欧米株の上昇も買い安心感を与えた。一方、指数の上値は重い。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まったほか、通貨レアル安の進行も足かせとなった。また、原油価格の下落も資源セクターの売り手掛かりとなった。

【ロシア】MOEX指数 2768.14 -0.01%
21日のロシア株式市場は6日続落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.28ポイント安(-0.01%)の2768.14ポイントで引けた。日中の取引レンジは2744.51-2783.44となった。

買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かり。また、インフレ率の加速なども利上げ懸念を強めた。一方、指数の下値は限定的。連日の下落で値ごろ感が強まり、下値を拾う動きはみられた。また、欧米市場の上昇などもサポート材料となった。

【インド】SENSEX指数 80905.30 +0.13%
21日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比102.44ポイント高(+0.13%)の80905.30、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同71.35ポイント高(+0.29%)の24770.20で取引を終えた。

軟調な展開が続いた後は終盤プラス圏を回復した。欧州市場の上昇が終盤の買いにつながったもようだ。また、景気対策への期待感が指数をサポート。このほか、経済規模の拡大観測などが好感された。国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、インド経済が8%の成長率を維持すれば、2047年の経済規模が55兆米ドル(約7999兆円)に拡大すると予測した。

【中国本土】上海総合指数 2856.58 -0.35%
21日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比10.08ポイント安(-0.35%)の2856.58ポイントと続落した。

投資家の慎重スタンスが継続する流れ。中国と西側諸国の関係悪化などが懸念されている。欧州連合(EU)は20日、中国製の電気自動車(EV)について、追加関税の最終案を公表した。中国商務部の報道官は同日、「断固として反対する」と声明。対抗措置を打ち出すことも示唆した。中国製EVを巡っては、米国も輸入関税を引き上げる予定となっており、カナダも追随する方針を表明している。中国人民銀行(中央銀行)の資金吸収も逆風。人民銀は21日、リバースレポを通じ2580億人民元を供給したが、満期日との差し引きで1112億人民元の資金が吸収された。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続落、投資家の慎重スタンスが継続する流れ