*09:51JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は4日続伸、中国経済対策の期待感が相場を支える流れ 【ブラジル】ボベスパ指数 129110.38 +0.16%
16日のブラジル株式市場は12日ぶりに反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比210.58ポイント高(+0.16%)の129110.38で引けた。日中の取引レンジは128760.81-129520.99となった。

小幅高で寄り付いた後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢。また、インフレ率の加速懸念なども指数の足かせとなった。一方、指数の下値は限定的。米経済のソフトランディング(軟着陸)期待などが指数をサポートした。

【ロシア】MOEX指数 2944.86 +1.08%
16日のロシア株式市場は反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比31.38ポイント高(+1.08%)の2944.86ポイントで引けた。日中の取引レンジは2879.23-2962.11となった。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤上げ幅を拡大させた。MOEX指数が前日15日は昨年7月以来の安値水準まで落ち込んでおり、売られすぎ感から買い戻しが優勢。また、早期の米利下げ期待や米経済のソフトランディング(軟着陸)観測なども支援材料。一方、原油価格の下落や利上げ懸念が指数の足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 80716.55 +0.06%
16日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比51.69ポイント高(+0.06%)の80716.55、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同26.30ポイント高(+0.11%)の24613.00で取引を終えた。

後半はマイナス圏に転落する場面もあったが、終盤は再び買い戻された。外国人投資家(FII)の買い越しが支援材料。FIIはこの日まで3日連続の買い越しとなった。また、高級消費財の販売が24年度の前半期は堅調な伸びを示したとの報告も小売関連の物色手掛かり。ほかに、早期の米利下げ観測が引き続き好感された。

【中国本土】上海総合指数 2976.30 +0.08%
16日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比2.29ポイント高(+0.08%)の2976.30ポイントと小幅ながら4日続伸した。

中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。今年第2四半期(4-6月)の国内総生産(GDP)成長率が大幅に下振れる中、当局は追加の景気対策を打ち出すとの期待が根強い状況だ。ただ、上値は重い。中国の政策動向を見極めたいとするスタンスも漂っている。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)が15日に開幕し、最終日の18日に、今後の政策方針を盛り込んだコミュニケ(声明)が公表される予定だ。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は4日続伸、中国経済対策の期待感が相場を支える流れ