【ブラジル】ボベスパ指数 111850.22 -0.59%
12日のブラジル株式市場は7日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比666.86ポイント安(-0.59%)の111850.22で取引を終了した。113128.80から110981.59まで下落した。

前半は軟調な展開を示したが、その後は前日の終値近辺でもみ合った。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。一方、指数の下値は限定的。海外株の上昇が支援材料となった。また、米金利の低下や米インフレ率のピーク達成なども外資の流出懸念を後退させた。

【ロシア】MICEX指数 2185.93 -0.05%
12日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMOEX指数は前日比1.05ポイント安(-0.05%)の2185.93で取引を終了した。2194.80から2177.36まで下落した。

前半はマイナス圏で推移したが、その後は買い戻された。輸出企業の下落が足かせに。通貨ルーブル高が圧迫材料となったもようだ。一方、指数の下値は限定的。欧米株高が支援材料となった。また、原油価格の上昇も資源銘柄の物色手掛かりとなった。

【インド】SENSEX指数 59958.03 -0.25%
12日のインドSENSEX指数は3日続落。前日比147.47ポイント安(-0.25%)の59958.03、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同37.50ポイント安(-0.21%)の17858.20で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を縮小させた。外国人投資家(FII)の売り越しが圧迫材料。FIIはこの日までに13日連続の売り越しとなった。また、インフレ高進に伴う生活費危機の発生報告なども警戒された。

【中国本土】上海総合指数 3163.45 +0.05%
12日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比1.61ポイント高(+0.05%)の3163.45ポイントと3日ぶりに反発した。

中国経済の持ち直しが期待される流れ。中国のリオープン(経済再開)進展や、中国当局の景気テコ入れスタンスが改めて材料視されている。原油や銅などの商品市況高も追い風。昨夜のNY市場では、WTI原油先物が3.0%高で5日続伸した。ただ、全体としては上値が重い。米中の指標発表が気がかり材料として意識され、指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。12月の米消費者物価指数(CPI)は今夜(日本時間22時半ごろ)、同月の中国貿易統計はあす公表される。寄り付き直後に公表された昨年12月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比プラス1.8%で市場予想と一致、生産者物価指数(PPI)はマイナス0.7%と市場予想(マイナス0.1%)以上に下落した。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反発、中国経済の持ち直しが期待される流れ