【ブラジル】ボベスパ指数 109734.60 -0.46%
29日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比502.11ポイント安(-0.46%)の109734.60で取引を終了した。111177.53から109560.31まで下落した。

プラス圏で推移した後は後半マイナス圏でもみ合った。通貨レアル安が足かせに。また、原油などが資源価格の下落も同セクターの圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。米金利の低下などが外資の流出懸念をやや低下させた。

【ロシア】MICEX指数 2147.06 +0.34%
29日のロシア株式市場は小反落。主要指標のMOEX指数は前日比7.29ポイント高(+0.34%)の2147.06で取引を終了した。2134.48から2149.94まで上昇した。

売りが先行した後は買い戻され、引けまで狭いレンジでもみ合った。企業の配当発表が好感され、対象銘柄に買いが広がった。また、11月の鉱工業生産や小売売上高がそろって前月から改善したことも支援材料となった。一方、指数の上値は重い。2022年、23年がマイナス成長に陥るとの見通しが指数の上値を抑えた。なお、2022年の成長率はマイナス2.7%になると予測されている。

【インド】SENSEX指数 61133.88 +0.37%
29日のインドSENSEX指数は強含み。前日比0.37%(223.60ポイント)高の61133.88、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同0.38%(68.50ポイント)高の18191.00で取引を終えた。

軟調な展開が続いた後は終盤プラス圏を回復した。住宅販売が順調に伸びているとの報告が同セクターの支援材料。2022年の住宅成約件数は前年比50%増加したと報告されている。また、自動車産業の拡大計画なども好感された。政府は自動車産業を2024年まで2倍に拡大させる方針を示した。

【中国本土】上海総合指数 3073.70 -0.44%
29日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比13.70ポイント安(-0.44%)の3073.70ポイントと続落した。

前日の軟調地合いを継ぐ流れ。中国リオープン(経済再開)の進展に伴い、国内感染が急増していることがマイナス材料だ。経済活動が再び停滞すると懸念されている。また、米長期金利が上昇基調を強める中、人民元安進行の不安もくすぶる状況だ。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は反落、通貨レアル安が足かせ