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1日のブラジル株式市場は4日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比939.61ポイント安(-0.91%)の102225.08取引を終了した。103317.48から101764.38まで下落した。
おおむねマイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を拡大させた。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、米中関係の悪化懸念なども足かせに。ほかに、弱い経済指標が景気の回復遅れ懸念を強めた。7月の貿易黒字は54億4400万米ドル(約7131億円)となり、前月の87億6900万米ドル(改定値)と予想の69億8500万米ドルを下回った。
【ロシア】MICEX指数 2180.09 -1.52%
1日のロシア株式市場は反落。主要指標のMOEX指数は前日比33.72ポイント安(-1.52%)の2180.09で取引を終了した。2220.73から2178.98まで下落した。
朝方はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は売りに押され、引けまで安値圏でもみ合った。弱い経済指標が嫌気された。7月のS&Pグローバル製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3となり、前月の50.9と予想の51.0を下回った。また、4-6月期と7-9月期の成長率について、マイナス4.3%とマイナス7%になるとの予測も圧迫材料。ロシア中央銀行は最新リポートで、マイナス成長が当面続くとの見方を示し、2023年中盤にプラス回復すると予測した。このほか、原油価格の大幅安が資源セクターの物色手掛かりとなった。
【インド】SENSEX指数 58115.50 +0.95%
1日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比545.25ポイント高(+0.95%)の58115.50、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同181.80ポイント高(+1.06%)の17340.05で取引を終えた。
買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。堅調な経済指標が好感された。7月のS&Pグローバル製造業購買担当者景気指数(PMI)は56.4となり、前月の53.9を上回った。また、6月の主要8業種の生産高増加率(前年同月比)は12.7%となり、前月の19.3%を下回ったものの、引き続き2ケタ成長を維持した。
【中国本土】上海総合指数 3259.96 +0.21%
週明け1日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比6.72ポイント高(+0.21%)の3259.96ポイントと反発した。
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国務院(内閣に相当)は7月29日の常務会議で、新エネルギー自動車(NEV)の車両購置税(車両取得税)徴収開始の先送りを承認した。新型コロナウイルス禍などで困難に面している産業の支援に、増値税の減免などを継続することや、グリーンスマート家電の農村部普及策なども決定されている。中国景況感の悪化を嫌気した売りが先行したものの、下値は堅く、徐々に買いの勢いが増した。週末に公表された7月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.0に停滞し、市場予想(50.3)に反し、前月(50.2)から低下。景況判断の境目となる50を再び割り込んでいる。市場の一部には、景気悪化は景気テコ入れ策の強化につながる——との見方も広がった。
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