25日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比405.76ポイント(1.40%)高の29288.22ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が201.14ポイント(1.88%)高の10878.45ポイントとそろって3日続伸した。ハンセン指数は約3週ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1570億4900万香港ドルに拡大した(24日は1339億5600万香港ドル)。


内外環境の改善で投資家心理が上向く流れ。バイデン米大統領は24日、上院の超党派グループとインフラ投資計画(総額5590億米ドル規模)で合意したと述べた。米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数と機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が最高値をそろって更新している。内部的には、中国人民銀行(中央銀行)の資金供給継続がプラス材料。人民銀は朝方、リバースレポ取引を通じ、前日と同様に300億人民元の資金を市場に供給した。期日到来分との差引では200億人民元の供給超。このところの金融操作では、毎日の供給が100億人民元にとどまっていた。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が4.8%高、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が4.3%高、電動工具メーカー大手の創科実業(テクトロニック・インダストリーズ:669/HK)が3.3%高と上げが目立った。


「ニューエコノミー」関連銘柄もしっかり。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は2.4%高と続伸し、他の指数をアウトパフォームした。主要な構成銘柄では、上記した美団のほか、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が8.0%高、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が3.0%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.7%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.6%高と値を上げている。


非鉄セクターも高い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.0%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.6%、江西銅業(358/HK)が4.4%ずつ上昇した。


太陽光発電の関連銘柄が連日で物色される。中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が7.7%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が4.9%高、信義能源HD(シンイー・エナジー・ホールディングス:3868/HK)が3.9%高、信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が2.4%高で取引を終えた。当局の太陽光発電振興策が引き期続き材料視されている。国家能源局総合司は20日、「県・市・区建物屋上分散型太陽電源開発の試行案に関する通知」を公布し、公共施設などを中心に、屋上太陽光エネルギーの利用を加速する方針を打ち出した。


他の個別株動向では、不動産デベロッパーの首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が52.3%高と急騰。同社は25日、子会社が合弁会社を設立し、北京市の開発プロジェクトを手がけると発表した。外部資本を取り込むことで、開発進展とコスト抑制が図れるとみられている。このほか、宝飾小売店チェーンの展開する六福集団(590/HK)が12.7%高。同社が報告した21年3月期決算は17%増益となり、特別配当の実施が予定された。


一方、本土市場は5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.15%高の3607.56ポイントで取引を終了した。金融株が相場をけん引する。ハイテク株、資源・素材株、医薬品株、食品飲料株、海運株、軍事関連株なども買われた。

亜州リサーチ(株)


<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 25日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で3日続伸、美団4.8%上昇