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景気先行きが楽観される流れ。中国財政部は23日、今年1〜5月の国有企業利益総額が前年同期比で2.7倍に膨らんだと報告した。資金流動性の確保もプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、リバースレポ取引を通じ、市場に300億人民元を供給した。期日到来分との差引では200億人民元の供給となる。このところの金融操作では、供給が100億人民元にとどまっていた。もっとも、買い進む動きはみられない。米中関係の悪化懸念がくすぶる中、指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。ウイグルの人権侵害問題や香港の自治などを巡り、このところ米国政府は対中圧力を強めている。米商務省は23日、国家安全保障上の懸念を理由に太陽電池素材などに関連する中国5社・団体をエンティティリスト(EL、禁輸措置対象リスト)に追加すると発表した。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、金融の上げが目立つ。杭州銀行(600926/SH)が3.8%、中国工商銀行(601398/SH)が1.2%、中信建投証券 (601066/SH)が2.3%ずつ上昇した。
消費関連株の一角もしっかり。白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)と民営スーパーの永輝超市(601933/SH)がそろって1.5%高で引けた。発電株、インフラ関連株の一角などもも買われている。
半面、医薬品株は安い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.4%、健康元薬業集団(600380/SH)が3.5%、薬明康徳(603259/SH)が1.1%ずつ下落した。ハイテク株、資源・素材株、防衛関連株、自動車株の一角も売られている。
他の個別株動向では、ポリシリコンメーカーの合盛硅業(ホシャイン・シリコン:603260/SH)が7.2%安と急落。同社は、上述した米国のエンティティリストに追加されている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.93ポイント(0.77%)高の253.54ポイント、深センB株指数が3.79ポイント(0.32%)高の1186.68ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)
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