25日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比84.06ポイント(2.40%)高の3581.34ポイントと大幅続伸した(上海A株指数は2.41%高の3753.99ポイント)。今年2月下旬以来、約3カ月ぶりの高値水準を回復している。


経済活動の早期正常化が期待される流れ。新型コロナウイルスワクチンの接種進展が材料視された。中国国家衛生健康委員会は24日、国内でのワクチン接種回数が23日時点で累計5億1085万8000回に達したと報告。ペースは一段と加速している実態を明らかにした。人民元高の進行も追い風。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を再び元高方向に設定した。上海外国為替市場でも元高が進み、2018年6月以来の高値水準で推移。海外マネーの流入が期待されている。(亜州リサーチ編集部)


金融株が相場をけん引。中信建投証券 (601066/SH)がストップ高、中信証券(600030/SH)が4.0%高、興業銀行(601166/SH)が6.9%高、招商銀行(600036/SH)が6.4%高、中国太平洋保険(601601/SH)が5.1%高、中国人寿保険(601628/SH)が4.1%高で引けた。招商銀株は上場来高値を更新している。証券株に関しては、証券市場の改革、各社の好業績、株価の割安感が意識された。


消費関連株も高い。白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が6.0%、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が5.9%、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が4.9%、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が4.0%ずつ上昇した。そのほか医薬品株、ハイテク株、資源・素材株、インフラ関連株など幅広く物色されている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.47ポイント(0.59%)高の249.29ポイント、深センB株指数が7.40ポイント(0.65%)高の1153.47ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 25日の中国本土市場概況:上海総合2.4%高で続伸、金融セクター相場けん引