13日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比16.48ポイント(0.48%)安の3396.47ポイントと3日続落した(上海A株指数は0.48%安の3560.02ポイント)。


投資家の慎重スタンスが続く。米中対立の激化、中国の金融引き締めなどに対する警戒感が依然としてくすぶっている。前日引け後に公表された今年3月の金融統計では、人民元建て新規融資額は予想以上に前月から増加した。1〜3月にかけた新規融資額は7兆6700億人民元に膨らみ、四半期ベースの過去最高を記録している。バブルを警戒する金融当局は、緩和的な金融政策を調整する——との不安も浮上した。他方、取引時間中に公表された今年3月の中国貿易統計では、輸出の伸びがやや下振れしたものの、輸入は大幅に予想を上回っている。内需の堅調さが連想されて指数は小高く推移する場面もみられたが、上値は重く、中盤から再びマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、発電が安い。大唐国際発電(601991/SH)が3.5%、華能国際電力(600011/SH)と国投電力(600886/SH)がそろって1.9%ずつ下落した。


金融株もさえない。興業銀行(601166/SH)が1.1%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.5%安で取引を終えている。資源・素材株、不動産株、インフラ関連株なども売られた。


半面、食品飲料株は物色される。白酒(中国の蒸留酒)メーカーの四川水井坊(600779/SH)が9.9%高、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が1.3%高、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.0%高で引けた。自動車株、医薬品株、農業関連株、ハイテク株の一角も買われている。


このほか、深セン市場では、世界的なディスプレー大手の京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)が3.1%高。通期決算の162%増益が好感された。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.01ポイント(0.00%)高の244.80ポイント、深センB株指数が1.13ポイント(0.10%)高の1126.92ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で3日続落、輸入上振れで下値限定的