週明け12日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比37.73ポイント(1.09%)安の3412.95ポイントと続落した(上海A株指数は1.09%安の3577.32ポイント)。


指標発表前に買い手控えムードが広がる流れ。あす13日は3月の貿易統計、15日までに同月の金融統計、さらに16日は1〜3月のGDP成長率などが公表される予定だ。これらの内容を見極めたいとするスタンスが高まっている。また、米中対立の激化や、中国の引き締めに対する警戒感が依然としてくすぶっていることも、投資家の慎重スタンスを強めさせた。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、素材関連の下げが目立つ。ポリウレタン原料の万華化学集団(600309/SH)が6.4%安、非鉄の江西銅業(600362/SH)と生分解性プラスチックの金発科技(600143/SH)がそろって4.9%安、レアアースの中国北方稀土(600111/SH)が3.9%安、鉄鋼の宝山鋼鉄(600019/SH)が3.0%安で引けた。上海期貨交易所(上海商品先物取引所)でこの日、銅や鉄筋などの先物価格が大幅下落していることも素材株全般の重しとなっている。


消費関連株もさえない。スーパーマーケットチェーンの上海百聯集団(600827/SH)が7.1%安、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が3.9%安、老舗化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が3.4%安、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.1%安、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.7%安で取引を終えた。医薬品株、ハイテク株、証券株、海運株、防衛関連株なども売られている。


半面、発電株は高い。大唐国際発電(601991/SH)が4.0%、楽山電力(600644/SH)が3.0%、国投電力(600886/SH)が2.6%ずつ上昇した。銀行株、不動産株の一角も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.69ポイント(1.09%)安の244.79ポイント、深センB株指数が9.75ポイント(0.86%)安の1125.80ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 12日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で続落、素材株下げ目立つ