週明け1日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比42.32ポイント(1.21%)高の3551.40ポイントと反発した(上海A株指数は1.21%高の3722.64ポイント)。


自律反発狙いの買いが先行する流れ。先週末の上海総合指数は2.1%安と大幅に反落し、約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいた。中国の経済政策に対する期待感も強まる状況。中国で5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕する。初日の開幕式では、李克強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、2021年の政策方針などを明らかにする予定だ。ただ、中国景況感の悪化を懸念し、指数は上値の重い場面がみられている。前日(2月28日)発表された2月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.6となり、3カ月連続で前月を下回った。(亜州リサーチ編集部)


素材株が軒並み上昇。なかでも、レアアース関連が中盤から急伸している。中国北方稀土(600111/SH)と広晟有色金属(600259/SH)がそろってストップ高、盛和資源(600392/SH)が8.0%高で引けた。中国工業情報化部の関係者が「レアアースの価格は安すぎる」との見解を示す中、市況の先高観が広がっている。


政策の恩恵を受けやすいハイテクや消費も上げが目立つ。パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)がストップ高、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が7.0%高、太陽光発電素材メーカーの隆基緑能科技(601012/SH)が4.7%高、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が5.4%高、家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が2.5%高で取引を終えた。海運株、インフラ関連株、不動産株、医薬品株なども買われている。


半面、金融株の一角はさえない。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.6%、中国太平洋保険(601601/SH)が1.4%、中信証券(600030/SH)が6.0%ずつ下落した。


一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が2.75ポイント(1.13%)高の246.13ポイント、深センB株指数が7.50ポイント(0.68%)高の1107.65ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 1日の中国本土市場概況:上海総合1.2%高で反発、レアアース関連が急伸