25日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比20.97ポイント(0.59%)高の3585.05ポイントと4日ぶりに反発した(上海A株指数は0.59%高の3757.96ポイント)。


海外株高が買い安心感を誘う流れ。昨夜の米株市場では、米金融緩和の長期化と経済活動の正常化が期待される中、主要指標のNYダウが1.4%高と3日続伸した。1週間ぶりに最高値を更新している。また、前日に急落した香港株に買戻しが入っていることも好感された。中国の経済対策に対する期待感も根強い。来週3月5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕する。初日の開幕式では、李克強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、2021年の政策方針などを明らかにする予定だ。(亜州リサーチ編集部)


金融株が相場をけん引。中国工商銀行(601398/SH)が2.6%高、興業銀行(601166/SH)が1.9%高、中国太平洋保険(601601/SH)が7.0%高、中国平安保険(601318/SH)が4.0%高で引けた。大型株が物色される中、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は1.2%高と他の指数をアウトパフォームしている。


不動産株も急伸。華夏幸福(600340/SH)と上海世茂(600823/SH)がそろってストップ高、緑地控股(600606/SH)が9.7%高、金地集団(600383/SH)と保利地産(600048/SH)がそろって8.4%高で引けた。地方政府の土地売却方式が改革される——と報じられたことが刺激材料となっている。エネルギー株、素材株、海運株、インフラ建設関連株、公益株なども買われた。


半面、食品飲料や自動車の消費関連株はさえない。白酒メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.8%、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が0.9%、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が3.1%ずつ下落した。医薬品株、ハイテク株の一角も売られている。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.01ポイント(0.00%)安の245.93ポイント、深センB株指数が7.16ポイント(0.65%)高の1106.69ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 25日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で4日ぶり反発、金融と不動産に買い