8日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比6.10ポイント(0.17%)安の3570.11ポイントと7日ぶりに反落した。(上海A株指数は0.17%安の3742.23ポイント)。


売り圧力が意識される流れ。上海総合指数はこのところ急ピッチに上昇し、足もとでは約5年ぶりの高値水準を回復している。新型コロナウイルス感染再拡大の不安もくすぶる状況。欧州や米国では再流行に歯止めがかからず、中国でも感染が再び増えつつある。首都・北京市に隣接する河北省では7日までに、感染対応の「戦時体制」入りが宣言された。部分的なロックダウン(都市封鎖)が実施されている。


もっとも、下値を叩くような売りはみられない。第14次5カ年計画(2021〜25年)の初年度がスタートする中、経済支援策に対する期待感が根強い。指数は朝方、小高く推移した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連株の下げが目立つ。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が6.4%安、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が4.7%安、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.3%安で引けた。それぞれ今年に入り上げ足を速め、前日は上場来高値を更新している。証券株や保険株、医薬品株、半導体株、インフラ関連株なども売られた。


半面、自動車株の一角は急伸。上海汽車集団(600104/SH)がストップ高、広州汽車集団(601238/SH)が3.0%高で取引を終えた。最大手の上海汽車集団が7日報告した2020年の販売実績では、同社の海外販売台数が過去最多を記録したことが判明している。不動産株、銀行株、運輸株、エネルギー株、公益株も買われた。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.85ポイント(0.75%)高の248.14ポイント、深センB株指数が3.79ポイント(0.34%)安の1106.29ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 8日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で7日ぶり反落、消費関連さえない