24日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.21ポイント(0.57%)安の3363.11ポイントと反落した(上海A株指数は0.57%安の3525.15ポイント)。


これまでの悪材料が蒸し返されている。トランプ米政権が今月に入り、対中圧力の動きを加速させていることが改めて嫌気された。新型コロナウイルス感染再流行の警戒感もくすぶる。米国や欧州などで感染拡大に歯止めがかからない中、中国でも一部地域で新規感染者が増加。大連市ではコロナ警戒レベルが最高に引き上げられている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国の第14次5カ年計画(2021〜25年)が来年スタートするとあって、経済支援策の期待は持続している。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、自動車が安い。長城汽車(601633/SH)が2.6%安、上海汽車集団(600104/SH)が1.8%安とそろって反落した。長城汽車は前日の相場で、上場来高値を更新している。食品飲料株、不動産株、ハイテク株、公益株、医薬品株、保険・証券株なども売られた。


半面、銀行株はしっかり。興業銀行(601166/SH)が1.8%上昇した。エネルギー株、海運株、防衛関連株も買われている。


一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.68ポイント(0.29%)安の238.20ポイント、深センB株指数が13.25ポイント(1.24%)安の1059.02ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 24日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で反落、自動車セクターに利食い売り