22日の中国本土市場トは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比63.79ポイント(1.86%)安の3356.78ポイントと反落した(上海A株指数は1.87%安の3518.50ポイント)。


投資家の慎重スタンスが強まる流れ。欧米などで新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、外需の落ち込みが中国経済にも打撃になると懸念された。米国の対中制裁も不安材料。米国務省は21日、人権侵害に関与した疑いがある中国当局者に対し、追加ビザ(査証)の発給制限を実施すると発表した。また、米商務省は同日、中国とロシアの軍関連企業リストを公表し、輸出規制を強化することを明らかにしている。(亜州リサーチ編集部)


金融株が下げを主導した。招商銀行(600036/SH)が2.3%安、中国建設銀行(601939/SH)が2.0%安、中国人寿保険(601628/SH)が4.4%安、中国平安保険(601318/SH)が3.3%安で引けている。


石炭や石油のエネルギー株もさえない。中国神華能源(601088/SH)が5.3%、中国石油天然気(601857/SH)が2.6%ずつ下落した。中国の国内原油相場は急落している。非鉄や鉄鋼、セメントの素材株、ハイテク株、運輸株、自動車株、インフラ関連株、不動産株、公益株なども売られた。


半面、食品飲料株の一角はしっかり。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.1%上昇し、上場来高値を更新した(終値は1881.00人民元)。年初からの上昇率は60.9%に拡大している。


一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が2.96ポイント(1.23%)安の238.44ポイント、深センB株指数が10.94ポイント(1.01%)安の1077.22ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 22日の中国本土市場概況:上海総合1.9%安で反落、金融とエネルギーに売り