18日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.98ポイント(0.29%)安の3394.90ポイントと反落した(上海A株指数は0.29%安の3558.51ポイント)。


外部環境の不透明感が重し。米国や香港では新型コロナウイルス感染再拡大に歯止めがかからず、行動規制が一段と強化される状況だ。外需低迷の影響が警戒されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国の政策に対する期待感根強いほか、商品相場の上昇が支えとなった。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)


金融株が下げを主導。招商銀行(600036/SH)が2.2%安、興業銀行(601166/SH)が1.5%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%安、中国平安保険(601318/SH)が1.3%安で引けた。


消費関連株もさえない。免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.7%、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.6%、老舗小売グループの王府井集団(600859/SH)が3.4%、中国ビール2位の青島ビール(600600/SH)が2.8%ずつ下落した。不動産株、海運株、医薬品株なども売られている。


半面、石炭株は高い。中国神華能源(601088/SH)が5.2%上昇した。石炭相場の先高観が強まっている。外交関係の悪化で豪産石炭の輸入規制が続き、足もとでは石炭不足が深刻化。冬季の暖房需要もあり、発電用石炭の需給ひっ迫で各地で停電も発生した。自動車株も急伸。長城汽車(601633/SH)がストップ高した。石油株、非鉄株、発電株も買われている。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.17ポイント(0.49%)安の238.45ポイント、深センB株指数が10.56ポイント(1.00%)高の1067.26ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


<FA>
情報提供元: FISCO
記事名:「 18日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で反落、消費セクターさえない