9日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比38.21ポイント(1.12%)安の3371.96ポイントと3日続落した。約2週ぶりの安値水準に低迷している(上海A株指数は1.12%安の3534.44ポイント)。


米中関係の悪化が警戒される流れ。中国の外務次官は8日、米国の臨時代理大使に対し、米政府が全人代幹部14人を制裁対象にしたことを猛烈に抗議したうえで、対抗措置を打ち出すと予告した。他方、米財務省は8日、北朝鮮の違法な石炭輸出に関与したとして、複数の中国企業を制裁対象に追加したと発表している。中国のデフレも警戒。朝方公表された11月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)が前年同月比マイナス0.5%となり、予想外の低下だった。マイナスに落ち込んだのは、2009年10月以来、ほぼ11年ぶりとなる。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、小売や家電の消費関連が安い。王府井集団(600859/SH)が5.1%、中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.7%、海爾智家(600690/SH)が2.5%ずつ下落した。自動車株も下げが目立ち、最大手の上海汽車集団(600104/SH)が2.8%安で引けている。運輸株、医薬品株、不動産株、素材株、インフラ関連株、金融株なども売られた。


外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数が1.53ポイント(0.64%)安の238.50ポイント、深センB株指数が8.96ポイント(0.86%)安の1037.29ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 9日の中国本土市場概況:上海総合1.1%安で3日続落、消費関連に売り