2日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.56ポイント(0.07%)安の3449.38ポイントと反落した(上海A株指数は0.08%安の3615.63ポイント)。


売り圧力が意識される流れ。昨日の上海総合指数は大幅上昇し、約2年10カ月ぶりの高値水準を回復していた。米中対立の警戒感もくすぶる。バイデン次期米大統領は対中関税の第1弾を直ちに廃止するつもりはないと述べた——などと報じられた。もっとも、下値は限定的。官民の11月製造業PMI上振れを引き続き手がかりに、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


銀行・保険株が下げを主導する。興業銀行(601166/SH)が1.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.5%安で引けた。自動車株も安い。長城汽車(601633/SH)が5.8%、広州汽車集団(601238/SH)が3.6%、上海汽車集団(600104/SH)が3.0%ずつ下落した。医薬品株、発電株、素材株の一角も売られている。


半面、ハイテク関連株は上げが目立つ。ディスプレイ基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が前日に続きストップ高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)もストップ高、フラッシュメモリーチップ中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.9%高、パワーエレクトロニクス用半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が2.8%高で取引を終えた。上海市場のハイテク企業向け市場「科創板」では、上海科創50(Star50)が0.3%高と小幅ながら続伸している。このほか不動産株、エネルギー株、食品飲料株、運輸株、インフラ関連株なども買われた。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が3.66ポイント(1.54%)高の241.78ポイント、深センB株指数が1.58ポイント(0.15%)安の1055.84ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 2日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安で小反落、ハイテク高で下げ渋り