30日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で3日ぶり反落、銀行株の下げが重し
中国大引:上海総合0.5%安で3日ぶり反落、銀行株の下げが重し

週明け30日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比16.55ポイント(0.49%)安の3391.76ポイントと3日ぶりに反落した(上海A株指数は0.48%安の3355.23ポイント)。


銀行株の下げが重し。利ザヤ改善が期待される中、連日で急ピッチに上昇していただけに、当面の利益を一旦確定する動きが活発化した。上海総合指数は取引時間中に年初来の高値圏を回復している。ザラバで上場来高値を更新した招商銀行(600036/SH)が3.6%安と急反落。最大手行の中国工商銀行(601398/SH)も1.3%安と反落している。


もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国指標の上振れが支えとなった。朝方公表された11月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は52.1となり、市場予想(51.5)を上回っている。(亜州リサーチ編集部)


銀行株のほか、消費関連株の下げも目立つ。家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が4.7%安、業界大手の重慶ビール(600132/SH)が3.1%安、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が1.7%安で取引を終えた。発電株、不動産株、自動車株、医薬品株、海運株、インフラ関連株なども売られている。


半面、ハイテク株は高い。IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.7%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.1%、半導体組立・検査で中国トップの江蘇長電科技(600584/SH)が2.7%ずつ上昇した。証券株、素材株も買われている。


一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が6.68ポイント(2.73%)安の237.99ポイント、深センB株指数が7.70ポイント(0.75%)高の1033.11ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)




<FA>

情報提供元: FISCO
記事名:「 30日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で3日ぶり反落、銀行株の下げが重し